杉本哲太&松雪泰子、山田裕貴主演『ペンディングトレイン』出演 上白石萌歌ら豪華共演

俳優の杉本哲太と松雪泰子が4月スタートのTBS系連続ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(金曜午後10時)に出演することが9日、分かった。

松雪泰子(左)と杉本哲太【写真:(C)TBS】
松雪泰子(左)と杉本哲太【写真:(C)TBS】

4月スタートのTBS系金曜ドラマ

 俳優の杉本哲太と松雪泰子が4月スタートのTBS系連続ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(金曜午後10時)に出演することが9日、分かった。

 同作は、同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、前代未聞の出来事に巻き込まれ、電波が通じないうえに水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く、完全オリジナルの予測不能のヒューマンエンターテインメント。山田裕貴が初のGP帯連続ドラマ初主演を果たす。

 これまで主人公・萱島直哉(かやしま・なおや)役で山田、白浜優斗(しらはま・ゆうと)役で赤楚衛二、畑野紗枝(はたの・さえ)役で上白石萌歌を含む8人の出演が発表されているが、このたびこの電車に乗り合わせた乗客役で杉本、松雪の出演が決定した。

 杉本は1981年放送のTBSドラマ『茜さんのお弁当』で俳優デビュー、83年に公開された映画『白蛇抄』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。以降も『相棒』シリーズや『コード・ブルー』シリーズなどの話題作に数多く出演する名バイプレーヤーの一人だ。そんな杉本が、本作ではただただ毎日をやり過ごし、死んだように生きている冴えないサラリーマン・田中弥一(たなか・やいち)を演じる。家族から相手にされず、職場では部下にも馬鹿にされ孤独でやるせない日々を送っていたが、タイムスリップしたことで状況は一変する。この電車の乗客の中では年長者であり、自分の主張を自由にできる。元の世界とは違うそんな状況に快感を覚えた田中が乗客たちを仕切ろうとすることで、大きな混乱を巻き起こすことになる。

 本作への出演に「今回、初共演の方が多く緊張していますが、その分これから撮影に入るのが大変楽しみでもあります。僕が演じる田中弥一は、職場でも家族の中でも取り残されて居場所を失くしているお父さんです。そんな状況の人間が皮肉にも突如自由を手にしてしまう。果たして全てから解放された時に人はどうなるのか? 極限の状態に置かれたとき、人は何を考えどう行動するのか? 今何が起きても不思議ではない世界で、自分の身に置き換えてドラマの世界に没頭していただけたらと思います」とコメント。

 91年放送のTBSドラマ『熱血!新入社員宣言』で俳優デビューを果たした松雪が本作で演じるのは、一人娘を育てる母親であり、人材派遣会社を経営するキャリアウーマンの寺崎佳代子(てらさき・かよこ)。会社の経営はまだまだ楽ではないが、娘が通う私立名門校のママ友やかつての同級生たちには虚勢を張り、SNSでは「リア充」ぶりをアピールし、一見、絵に描いたような幸せを取り繕っている。本当は気持ちに余裕が無く、足りないものにばかり目がいって焦っている毎日を過ごしている中で、出張帰りにたまたまこの電車に乗り合わせてしまう。

 松雪は「ペンディングされた列車の中で、極限状態に追い詰められていく人々が、それまでの個々の人生に改めて向き合う事になっていきます。そして各々に道を見出していく過程には、混乱もあり、離脱するものもあり、それとは対極に現実の生活の中では、手にすることができていなかった真の愛を見いだしていく者もいます」と本作を説明。

 続けて、「極限状態の中で人はどの様に変容するのか、生きるという事はいかなる事か。その変容の様を丁寧に演じたいと思います。今回はペンディングされた世界に閉じ込められる、一人の女性を演じます。極限状態における群像劇。チームの一員として、これからみんなで丁寧に作り上げていきたいと思います」と意気込んだ。

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