福山雅治、4年ぶり連ドラで主演 13年前『龍馬伝』共演の大泉洋とバディに「悲しい別れをして以来です」

俳優で歌手の福山雅治が、2023年4月期のTBS系ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(日曜午後9時)で主演を務めることが19日、分かった。併せて、大泉洋が福山とバディになることも明らかになった。

福山雅治(左)と大泉洋が『ラストマン-全盲の捜査官-』に出演する【写真:(C)TBS】
福山雅治(左)と大泉洋が『ラストマン-全盲の捜査官-』に出演する【写真:(C)TBS】

4月期TBS系ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』に出演

 俳優で歌手の福山雅治が、2023年4月期のTBS系ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(日曜午後9時)で主演を務めることが19日、分かった。併せて、大泉洋が福山とバディになることも明らかになった。

 19年4月期放送の日曜劇場『集団 左遷!!』で主人公を演じてから4年ぶりの日曜劇場への帰還となる福山。連続ドラマへの出演も同作ぶりだ。

 今作で福山が演じる主人公・皆実広見(みなみ・ひろみ)は、アメリカから期間限定で交換留学生として来日したFBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官。人たらしな性格で愛嬌や社交性があり、いつも人の輪の中心にいるような人物だ。過去のある事故がきっかけで両目の視力を失っているが、鋭い分析力、嗅覚、触覚で事件をかならず終わらせる最後の切り札という意味で、FBIでは“ラストマン”と呼ばれていた。

 そんな皆実のアテンドを命じられた、警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(ごどう・しんたろう)を演じるのが大泉。代々、警察庁長官を務めあげてきた由緒正しい“護道家”の人間である心太朗は、自ら志願し、警察の中でキャリアではなく現場を選択し、捜査一課で圧倒的な検挙数をあげていた。

 ある理由から悪を絶対に許さないという“並々ならぬ正義感”があり、犯人を捕らえるためにはどんな手段もいとわないいきすぎた一面も。その姿勢から警察内部にも敵は多い。そんな心太朗だったが、“次期警察庁長官”と目されている兄から命じられて皆実のアテンドをすることになる。

 大泉のTBSドラマへの出演は19年7月期の日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』ぶり。福山と大泉の共演は10年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』以来となる。

 そして、今作の脚本を担当するのは、19年の日曜劇場『グランメゾン東京』や21年の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』、22年の日曜劇場『マイファミリー』など、日曜劇場で数々の極上のドラマを紡いできた黒岩勉。サスペンスミステリーの名手である黒岩の今作も、予想のつかない目まぐるしい展開のミステリーであり、バディの軽快なやりとりもみどころだ。1話完結の完全オリジナルストーリーで、毎話扱われる事件は今の時代を反映させた内容になっている。さらに“護道家”や“皆実家”という、日曜劇場ならではの重厚な家族の人間ドラマも描いていく。

大泉洋「『福山雅治伝説』を仕入れるのが私の使命」

 以下は福山雅治、大泉洋のコメント。

○福山雅治
「今回演じるのは、全盲のFBI捜査官である皆実広見。タイトルにある“ラストマン”という言葉の通り、難事件を解決する最後の切り札になる男。鋭い分析力、嗅覚、触覚を持ちながら、自分ができないことに関しては素直に人にお願いすることができ、できることは当然自分でやる。フェアな精神を持っていますが、正義のためには二枚舌、三枚舌を使う、“上手くやる大人の男”です。

 また、多様性と同時に“平等とは何か”を探っていくのが今作の根底に流れるテーマ。事件のケースには、リアルタイムで起きているさまざまな社会問題が題材となっているシーンも出てきます。その題材は、単にドラマを作る設定として使っているのではなく“誰もが等しく生きていく社会とはどういう社会か”ということを、さまざまな側面から見せていくエンターテインメント作品になっています。

 今回バディを組むことになる大泉洋さんは、お芝居でいうと13年前に大河ドラマ『龍馬伝』でご一緒して以来です。そのときは近藤長次郎(※福山が演じた坂本龍馬の同志)として自害をされて、非常に悲しい別れをして以来です。

 今作では、警察社会を懸命に生き抜こうとする護道さんに会えてうれしかったですね。なので今回はまったく新しい関係です。護道心太朗というのは、大泉さんの根底に流れているかっこいい部分と、これもちょっとあるのかな? ダークな部分を持ちあわせている。“悪かっこいい”部分がある役なので、それを見られるのが僕も楽しみです。1人ではできないことが2人でできる。最高で最強のバディがさらに周囲の人を巻き込んで、大きなうねりを生み出す。2人でそのうねりの中心になれればと思っています。

 テーマやメッセージも含めて、さまざまな挑戦があるドラマだと思います。その挑戦を大泉さんとバディを組むことで楽しんで演じられたらと思っています。シリアスだけれど、ちょっとニヤリとできるような、そういう見せ方がこのバディだったらできるんじゃないかと。軽くではなく軽快に。重たくではなく重厚に。日曜の夜にスカッとできるドラマです。ぜひご覧ください」

○大泉洋
「護道心太朗という人物は祖父の代から続く警察官僚一家で、自らもキャリアでありながら官僚ポストにはつかず、現場にこだわり、時には手段を選ばず、犯人を挙げることだけに異常なまでに心血を注ぐ人物です。

 福山さんとの共演は、13年前の『龍馬伝』ぶりになります。最近は『福山さんのモノマネをする人』または『福山さんの面白伝説を語る人』と思われがちでしたので、刑事ドラマという私も初めて挑戦する新しい世界でしっかりと共演できるのはとても光栄です。

 最強のバディとしてドラマを最高に盛り上げつつ、新しい福山さんのモノマネと新作の『福山雅治伝説』を仕入れるのが私の使命と感じております! どうぞ、さまざまな観点でご期待ください(笑)」

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