ハーバード大卒のバイオリニスト廣津留すみれ、同級生は「宇宙人みたいな人がいっぱい」

ハーバード大卒のバイオリニスト・廣津留すみれ(29)が、このほど俳優の森田健作がパーソナリティーを務めるラジオ2番組の収録に参加した。ニッポン放送「森田健作 青春の勲章はくじけない心」(今月23日午後6時20分)とFM NACK5「森田健作 青春もぎたて朝一番!」(今月15日、22日午前6時30分)で、廣津留は都内のスタジオで自身の幼少期から学生生活などを語った。

ラジオに出演した西村知美、廣津留すみれ、森田健作、酒井法子(左から)
ラジオに出演した西村知美、廣津留すみれ、森田健作、酒井法子(左から)

森田健作がパーソナリティーのラジオ2番組に出演

 ハーバード大卒のバイオリニスト・廣津留すみれ(29)が、このほど俳優の森田健作がパーソナリティーを務めるラジオ2番組の収録に参加した。ニッポン放送「森田健作 青春の勲章はくじけない心」(今月23日午後6時20分)とFM NACK5「森田健作 青春もぎたて朝一番!」(今月15日、22日午前6時30分)で、廣津留は都内のスタジオで自身の幼少期から学生生活などを語った。

 廣津留は初対面の森田を前に歯切れよく、自身の歩みを語った。

「バイオリンを始めたのは3歳からで、気付いたらやっていたという感じです。やめたいと思ったことは1度もなく、歯磨き、ご飯、バイオリンという感覚です。他の習い事は続かなかったんですけど(笑)」

 3時間の練習で100円をもらえることを喜びに腕を磨き、高1になると、イタリアの国際音楽コンクールでグランプリ受賞。副賞として、「米国の4州でコンサートツアーを行える権利」を獲得し、ニューヨークのカーネギーホールでも演奏した。その際、ボストンまで足を伸ばして、ハーバード大を見学。学生たちの目がキラキラしていたことで、「あっ、いいな」と感じて受験を決意したという。

 世界に名がとどろく米国の名門大ゆえに、英語ができることは大前提だが、母親が英語教師で4歳にして英検3級を取得した廣津留は、この難関を突破。入学後は「勉強ができるのは当たり前」の環境下、バイオリンに打ち込んだ。それでも、大学2年までは「バイオリニストを職業にするつもりはなかった」というが、その後に世界的なチェロ奏者でハーバード大OBのヨーヨー・マ氏と共演。同氏の信念「演奏を通じて社会へ貢献する」に感銘し、「自分がバイオリンを弾けることは、すごく幸せなことなのかもしれない」「朝から晩まで音楽漬けの環境に浸って、もっとバイオリンを追求してみたい」と決意したという。そして、主専攻を「音楽」に変更し、卒業後はニューヨークにあるジュリアード音楽院に進学するに至った。

 同学院ではバイオリンに集中し、帰国後はテレビ朝日系「モーニングショー」のコメンテーターを務め、NHK-BSプレミアム「歌えるJ~POP」に出演。大学講師、演奏、講演活動などで多忙な中、バイオリン界の巨匠であるイツァーク・パールマンの少年時代を描いた絵本で、昨年9月に出版された『イツァーク ヴァイオリンを愛した少年』(音楽之友社刊)を翻訳している。

 パールマンは3歳でバイオリンに目覚めるが、4歳の時にポリオ(小児まひ)にかかり、下半身が不自由になった。それでも、バイオリニストになる夢を諦めずに努力を続け、13歳の時に米国の人気テレビ番組『エド・サリバンショー』のオーディションで栄冠を勝ち取り、絶賛を浴びている。同作はその過程を描いており、廣津留は「私にとってパールマンは子どもの時から憧れの人ですし、依頼があったときは本当にうれしかったです。大人も感動する物語なので、お子さんと一緒に読んでほしいです」などと話した。

 収録後、取材に応じた廣津留は初対面の森田について「すごく優しく話を聞いてくださり、自由にしゃべらせていただきました」と感謝。ハーバード大時代の仲間については「政治家になった人もいますが、コメディアンや映画監督になった人もいます。みんな意識が高くて、宇宙人みたいな人がいっぱいました」と振り返っていた。

次のページへ (2/2) 【動画】廣津留すみれが奏でる、宇多田ヒカルの「First Love」
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