ドラム式洗濯機、意外と知らない掃除の仕方 業者が教える2つのポイント

「くらしのマーケットアワード2022」が30日、都内で開催され、各部門で年間を通じて高い評価を受けた店舗や業者が表彰された。

ドラム式洗濯機(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ドラム式洗濯機(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「くらしのマーケットアワード2022」が発表

「くらしのマーケットアワード2022」が30日、都内で開催され、各部門で年間を通じて高い評価を受けた店舗や業者が表彰された。

「ハウスクリーニング部門」では36店舗がノミネート。サイト上の口コミ平均が4.93点というハイレベルな争いを制して金賞に輝いたのは、シローさんのハウスクリーニング(大阪)で、昨年に続き連覇を飾った。

 専門はドラム式洗濯機クリーニングで、トロフィーをかむポーズを見せた店長の松本良平さんは、「今年の後半は金賞のためだけにやってきました。うれしいです」と喜びをあらわにした。

 昨年12月に日本テレビ系「ヒルナンデス!」に出演。縦型洗濯機の分解洗浄を披露すると、全国から依頼が殺到した。「問い合わせが1日何百件も来ました。申し込みは100件以上です」。クリーニングは松本さん1人で行っているため、問い合わせの対応に追われた。

 かつてはハウスクリーニングや浴槽、キッチン周りなどすべての清掃をこなしていたが、ここ1年はドラム式洗濯機のクリーニングに力を入れている。今年は約500件の仕事をこなし、半分以上がドラム式洗濯機の依頼だった。

シローさんのハウスクリーニングが金賞に輝いた【写真:ENCOUNT編集部】
シローさんのハウスクリーニングが金賞に輝いた【写真:ENCOUNT編集部】

「ドラム式洗濯機はまだまだ業者さんが少ない。すごくお客さんが喜んでくださる。修理に近いところもあって、汚れとゴミを取ることによって感動につながるんですよね」と、やりがいを口にした。

 口コミ数は812件で、平均4.96点と高得点だ。「乾燥機能がついているんですけど、ほこりが詰まっていたり、配管が詰まったり、不具合が出てくる。正しい知識が知られていないんですね。説明書に書いていないこともある。そういうことを私の経験で診断して、正しいメンテナンスの方法をご提案しています」

 掃除をしてもらうこと以上の“お得感”があることが好評の理由のようだ。

 家庭では単調な作業になりかねないドラム式洗濯機の掃除。しかし、松本さんは、より洗濯の効果を上げるために、工夫できることがあると指摘する。

「メーカーによって違うんですけど」と前置きつつ、まず挙げたのが乾燥フィルターの清掃だ。

 たまったほこりを紙やウエットティッシュで拭き取りがちだが、「フィルターの網目をほこりの粉で埋めてしまうことになる。空気が通らなくなります。ウエットティッシュも湿気が出るのでよくないですね」と逆効果になることも。お勧めは、風呂場や洗面所で部品を洗浄することで、「網目の目が出るので、乾燥率が上がりますし、勢いよく風が回ってくれます。そこを洗剤で洗ったり、水をかけてはいけないと思っている方がいますけど、それでメンテナンスが甘くなる。洗っても拭き取ることが条件。うちにある中性洗剤でしっかりきれいになる。年に1回ぐらいきれいにするだけでも快調に動きます」と話した。

 また、糸くずフィルターの清掃にもコツがある。「大きいゴミを取るだけでもいいんですけど、カビキラーなどの薬剤で拭いてあげる。抜いた中の筒のところもやってほしいですね。排水の流れをよくすると、洗濯機の中の汚れを巻き込んで、ザッと流れてくれるメリットがあります」

 今後、大掃除のシーズンを迎えるだけに、押さえておきたいポイントだ。

「くらしのマーケット」は、みんなのマーケット株式会社が運営。ハウスクリーニングやリフォーム、家電の取りつけ、出張カメラマンなど、生活に関するサービスを扱うさまざまな業者が出店している。

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