「ゲーム・オブ・スローンズ」までの大作は無理！という人には、こちらを。1980年代のアメリカの小さな田舎町ホーキンスを舞台に、科学好きの少年たちが仲間ウィルの失踪事件をきっかけに、友人や家族を守るために難事件解決に立ち向かうスペクタル・アドベンチャーだ。

　こちらは10代の少年少女から50～60代まで幅広く楽しめる。特に、80年代に少年少女時代を過ごした世代にとっては、懐かしさのオンパレード。「グーニーズ」や「E・T」などスティーヴン・スピルバーグ監督の映画で育った世代はドンピシャ、ストライクゾーンだろう。劇中には、「ゴーストバスターズ」(84)や「遊星からの物体X」(82)など80年代の大ヒット作にオマージュを捧げられている。

　現在はシーズン3までが配信中。シリーズをクリエイトしたダファー兄弟は「僕らは、スティーヴン・スピルバーグやスティーヴン・キングに影響されていると言われるけれど、日本のゲームにも影響を受けているんだ」といい、日本発のゲーム「バイオハザード」やアニメ映画「AKIRA」が好きだと明かしている。そのエッセンスは随所に見られるはずだ。出演者たちがその舞台裏を明かす「ストレンジャー・シングス大解剖」というトーク番組も合わせて観ると、より楽しめる。