なんキニ!、6人体制初シングルに込めた思い 結成3周年で実感した成長とファンとの絆

ライブアイドル「なんキニ!」がメジャー2ndシングル「JUMP!/君とサイダー」を28日に発売した。メンバーの卒業を経て、4月から6人体制となった彼女たちが“新たなスタート”への思いを明かした。

2ndシングル「JUMP!/君とサイダー」を発売したなんキニ!【写真:荒川祐史】
2ndシングル「JUMP!/君とサイダー」を発売したなんキニ!【写真:荒川祐史】

メジャー2ndシングル「JUMP!/君とサイダー」は「楽しんでもらえる曲」

 ライブアイドル「なんキニ!」がメジャー2ndシングル「JUMP!/君とサイダー」を28日に発売した。メンバーの卒業を経て、4月から6人体制となった彼女たちが“新たなスタート”への思いを明かした。(取材・文=中村彰洋)

 なんキニ!は、小野寺綾音、唐澤ひかり、坂下雅、高橋瑞希(※「高」の正式表記ははしごだか)、永野澪緒、仁科茉彩の6人組。3月末をもって馳川侑奈が卒業し、4月からは6人組としてライブ中心に精力的に活動している。

――2ndシングル発売が決まりました。現在の心境を教えてください。

坂下雅「2ndシングルをリリースできることが素直にうれしくて、6人になって初めてのCDなので、表題曲のように『JUMP!』していけたらいいなと思います!」

仁科茉彩「またビクターエンタテインメントさんからCDを出せたことがすごいうれしいです。6人になって不安な気持ちもありましたが、ちゃんと見てもらえているんだなと思えました」

唐澤ひかり「6人でまたCDを出せることがうれしいです。ここで立ち止まらずに走り続けたいと思います」

小野寺綾音「1stで終わらずに、続けて出させていただけるのが本当にありがたいです。でも、リリースをけっこうあっさりと知らされたので、『あ、リリースできるんだ!』って感じでした(笑)」

永野澪緒「6人の再スタート。『6人でも頑張ってるんだよ』という部分を見せられるようにしたいです」

高橋瑞希「1stシングルと1stアルバムのリリース期間に比べると、今回は短いスパンで出すことができたのですごいうれしかったです。6人の『なんキニ!』も応援してくれているんだなというのを感じました」

――表題曲「JUMP!」は自己紹介のような歌詞も特徴的ですね。

唐澤「初めて自己紹介的な言葉が歌詞に入っていて率直にいいなぁと思いました。聞いているうちにどんどん好きになりました」

――ライブでも盛り上がりそうな楽曲ですね。

仁科「『JUMP!』はファンの方とみんなで飛んでいます。サビふりが踊りやすく、誰でもまねしやすいのでいろんな人に楽しんでもらえる曲になっています」

――6人体制になって約半年がたちました。気持ちに変化はありましたか。

小野寺「人数は1人しか変わらないんですけど、ステージを客観的に見たときに1人いるかいないかで見え方が全然違いました。一人一人が今まで以上に目立つので、さらに個々が実力をつけて、新たに気を引き締めて頑張ろうと思いました」

――高橋さんは最年長となりました。意識の変化はありましたか。

高橋「特に変わったことはないです。リーダーがいないグループなので、『私が一生懸命引っ張っていかなきゃ』みたいなものはなく、これまで通りやっています」

――初めての全国ツアーも開催しています。ライブへの思いを教えてください。

高橋「声出しができるライブが増えてきて、声が出せると雰囲気もいつもより明るく感じます。そういう部分は徐々に変わってきているなと思います」

仁科「各都市に行くと、地元の人に会えたりするのがうれしいです。全国を回るたびにそれをきっかけにハマってくれた人がツイッターとかでリプしてくれるのがすごいうれしいです」

坂下「今回は『じもキニ!チケット』という、その都道府県に住んでいる方は500円というチケットを販売しました。それもあってライトに『なんキニ!って聞いたことあるから行ってみよう』という感じで来てくださった方もいて、知ってもらえるいい機会になったと思っています」

――永野さんは念願の地元・宮城でのライブとなりましたね。

永野「すごいうれしかったです。お客さんもたくさん来てくれて、みんなに『おめでとう!』って言ってもらえました。本当に地元でライブするのっていいなと思いました。また行きたいです!」

――なんキニ!として活動してから3年がたちましたが、成長や変化を感じたことを教えてください。

坂下「適応能力が早くなったと思います。7人ステージを3月31日までやって4月からすぐ6人体制に変わりました。ステージでの動きも変わりましたが、すぐ適応できるようになったなと思います。自分の立ち位置もメンバーの立ち位置とかもガラッと変わったので、移動の動線とかも全て変わって、頭の中がごちゃごちゃでした。7人でライブをしているときから、6人での練習もしていたので『間違えそう!』ってなったりしました(笑)」

仁科「3年続けている中で、いろんな対バンライブに出演しました。徐々に大きな対バンライブに出演できたり、その中でもトリだったりいいタイムテーブルで出演できるようになったことがすごいうれしいです。認知度も上がっていて、対バンライブでファンでなくても曲が好きで踊ってくれる人も増えていて成長を感じます」

唐澤「人の助け合いとありがたさを感じました。アイドルはファンがあってのアイドルだと思うんです。ファンがいるからアイドルは活動できるし、アイドルがいるからファンも楽しんでくれる。支え合う力を3年間で感じました」

小野寺「3年間の中でいつからという明確なタイミングはないのですが、遠征が楽しみになりました。初期は名古屋や大阪の大都市に行ってもファンの人がグループ全体でも2人しかいないってときがあったんですよ。でも何度か遠征に行かせてもらい、ライブをやらせていただく中で、各地で応援してくれている方が増えてきました。いつからか『次、あの都市に行けるからあの人たちに会えるな』と楽しみに思えるようになったんです。それが3年間での大きな成長かなと思います」

永野「精神的に強くなった気がします。3年前はアイドル自体が初めてで、何をどうすればいいのか分からなくて不安でしかなかったです。だけど、今は『自分がこうなりたい』という目標があるからそれに向かってちゃんと考えられるような大人になったなと思っています」

高橋「前は人と仲良くするのが苦手だったんです。お仕事の関係とかで心を開くことが得意ではなかったんですけど、だいぶマシになった気がします(笑)。まだまだなところはありますが、表に立つ仕事をしている人間として少しは成長できたかなと思います」

――グループの今後の目標はありますか。

仁科「まずは11月5日のツアーファイナルの会場(東京・duo MUSIC EXCHANGE)を満杯に、チケット完売を目指しています。今ツアーの集大成なので大成功させたいです!」

小野寺「2021年3月にZepp Hanedaでワンマンライブをやらせてもらったのですが、そのときは満員にすることができなくて、『まだまだだな』と悔しかったので、いつになるかは分からないですが、Zeppの会場でワンマンライブをして満員に、リベンジして成長した姿を見せたいです!」

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

唐澤「いつもありがとうございます! ついてきてください!!」

□なんキニ! 小野寺綾音、唐澤ひかり、坂下雅、高橋瑞希、永野澪緒、仁科茉彩の6人組。2017年9月に結成、19年8月に現メンバーが加入した。22年3月末に馳川侑奈が卒業。4月から6人体制となった。10月28日には2ndシングル「JUMP!/君とサイダー」をリリース。グループ名は「なんか気になる」の略。

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