ドリフの仲本工事さん死去 元体操選手で持ちギャグは「ハイポーズ!」

ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの仲本工事さん(本名・仲本興喜=なかもと・こうき)が19日、亡くなったことを所属事務所のイザワオフィスが公式サイトで発表した。

仲本工事さん【写真:ENCOUNT編集部】
仲本工事さん【写真:ENCOUNT編集部】

所属事務所が公式サイトで発表 葬儀などは「後日ご報告をいたします」

 ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの仲本工事さん(本名・仲本興喜=なかもと・こうき)が19日、亡くなったことを所属事務所のイザワオフィスが公式サイトで発表した。

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「令和4年10月19日22時22分、急性硬膜下血腫のため、満81歳で死去いたしました。ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます。なお、葬儀等の対応については、ご親族を含めた関係各所と協議した上で後日ご報告をいたします」としている。

 同事務所は18日、仲本さんが同日午前中に交通事故に遭い、神奈川県内の病院で治療を受けていることを公式サイトで報告。「突然の事態に、ご親族、ザ・ドリフターズのメンバー、我々事務所スタッフ一同、非常に大きなショックを受けております。治療の経過につきましては、都度弊社WEBページにてご報告をさせていただきます」とつづっていたが、仲本さんは帰らぬ人となった。

 仲本さんは、1941年(昭16)7月5日、東京都生まれ。都立青山高では、文武両道で体操選手としても将来を嘱望されていた。しかし、進学先の学習院大に体操部がなかったことで方向転換。アルバイト先のジャズ喫茶で加藤茶と出会い、その後、バンドのオーディションで高木ブーと知り合った。高木に紹介されたいかりや長介さんに誘われ、大学卒業後、ザ・ドリフターズに加入。当時は音楽ネタのコントもするバンドで、仲本さんはボーカルとギターを担当した。

 ザ・ドリフターズは、バンドから次第にコントグループへと変わり、1969年にはTBS系「8時だヨ! 全員集合!!」がスタート。仲本さんは、体操の経験を生かしたバク転を披露しながら、ズッコケるなどした。ゲストやメンバーが体操に失敗しても、最後は決まり文句「ハイポーズ!」で、お茶の間を喜ばせていた。また、フジテレビ系「ドリフ大爆笑」では、いかりや長介、高木とともに繰り広げたコント「雷様」などでも人気を博した。

 また、俳優としても、TBS系の「水戸黄門」「テセウスの船」など、数々のドラマにも出演。2020年9月からは、公式YouTubeチャンネル「仲本工事の ありがと~ね~ チャンネル」を立ち上げ、YouTuberとしても活動していた。私生活では、82年に最初の妻と死別。91年に25歳年下の一般人女性と再婚し、04年に離婚した。12年に27歳下の歌手・純歌と再々婚し、デュエット曲もリリースした。

 ザ・ドリフターズのメンバーでは、旧メンバーの荒井注さんが00年2月に、リーダーのいかりやさんが04年3月に亡くなり、20年3月には、志村けんさんが新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎のため、天国に旅立った。仲本さんは、志村さんの追悼特別番組に出演した際、「一番若い志村が長さん(いかりやさん)の次になるとは。非常に悔しいです」などと話していた。

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