趣里、4度目挑戦でつかんだ大役 両親・水谷豊&伊藤蘭への感謝「いつも見守ってくれた」

NHKは17日、2023年度後期の連続テレビ小説(第109作)「ブギウギ」のヒロインが趣里に決定したことを発表した。32歳という年齢での朝ドラヒロイン抜てき。4度目のオーディション挑戦での大役に「最後のチャンスだと思って挑戦させていただきました」と明かした。

連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインを務めることが発表された趣里【写真:(C)NHK】
連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインを務めることが発表された趣里【写真:(C)NHK】

制作統括の福岡利武氏「言葉ではうまく表現できない個性と魅力」

 NHKは17日、2023年度後期の連続テレビ小説(第109作)「ブギウギ」のヒロインが趣里に決定したことを発表した。32歳という年齢での朝ドラヒロイン抜てき。4度目のオーディション挑戦での大役に「最後のチャンスだと思って挑戦させていただきました」と明かした。

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「ブギウギ」のモデルは戦後の大スターの笠置シヅ子さん。「東京ブギウギ」や「買物ブギー」など数々の名曲とともに、日本の朝にあふれる笑顔を届ける。作者を足立紳、音楽を服部隆之が担当する。趣里は花田鈴子(はなだ・すずこ)を演じる。

 趣里は「まさか本当に自分が朝ドラのヒロインをやれる日が来るとは、そういう人生だとは思ってもみなかったので、言葉が出ないというのはこういうことなのかというのを身をもって経験しました」とヒロインという大役の喜びをかみ締めた。

 1990年9月21日生まれ、現在32歳の趣里。「今回、オーディションの募集の年齢がちょうど私の年齢までだったので、自分にもまだチャンスがあるんだと思って、最後のチャンスだと思って挑戦させていただきました」と心境を吐露。また、「3回ほどヒロインオーディションは受けさせていただいております」と4度目の挑戦で2471人の中から大役をつかんだ。

 趣里は、幼いころからバレリーナを目指し、留学した経験を持つ。しかし、けがのため断念し、女優に転身。2011年のデビュー以降、舞台・映像と幅広く活動。主演を務めた映画「生きてるだけで、愛。」(18年)で第33回高崎映画祭最優秀主演女優賞、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。16年度前期の連続テレビ小説(第94作)「とと姉ちゃん」にも出演していた。

 父に俳優の水谷豊、母に伊藤蘭を持つ趣里。「両親に出演を報告しましたか?」と問われると「それがですね。まだ誰にも言っちゃいけないと言われていたので、しっかりと守ってまいりました」と“極秘”であったことを明かし、「これから電話しようかなと思っています。いつも見守ってくれたので、感謝の気持ちと頑張ります!と真摯(しんし)に伝えます」と感謝も口にした。

 制作統括の福岡利武氏は、起用理由について「オーディションでの趣里さんのお芝居と歌、そしてたたずまいがとてもすてきでした」と絶賛。「にじみ出るなんとも言葉ではうまく表現できない個性と魅力、芯の強さ、そして愛嬌たっぷりの笑顔が印象的でした」とその演技に魅了されたことを明かした。3

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