「おもちゃコンテスト」最優秀賞に輝いた女子高生の発想力 将来は建築デザインの道へ

さいたま市の浦和大学で9日、「第6回おもちゃコンテスト」の表彰式が行われ一般部門最優秀賞に工学院大学附属高校2年・福島里歩さんの「みんなでつくろう!オリジナルパフェ」が選ばれた。

最優秀賞に輝いた福島里歩さん(右)と浦和大こども学部の出口雅生学部長【撮影:ENCOUNT編集部】
最優秀賞に輝いた福島里歩さん(右)と浦和大こども学部の出口雅生学部長【撮影:ENCOUNT編集部】

浦和大学こども学部長「自由な発想」と高評価

 さいたま市の浦和大学で9日、「第6回おもちゃコンテスト」の表彰式が行われ一般部門最優秀賞に工学院大学附属高校2年・福島里歩さんの「みんなでつくろう!オリジナルパフェ」が選ばれた。

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 福島さんの作品は、スイーツのパフェを模したカラフルなおもちゃ。軟らかいフエルト製で子どもがかんでもけがをしないよう配慮されており、小ぶりのナイフで細かく切ったような感覚も楽しめる。福島さんは「保育士の母にアドバイスをもらい、子どもが楽しく遊べるおままごとのおもちゃを考えました。リンゴやバナナはナイフで切って遊べますし、各パートは誤飲しないよう大きさに気をつけました。中には磁石が入っているので、またくっつけることができます。製作期間は1週間で夜中までかかる日もありました。完成度は90%。将来は大学で建築デザインを専攻したいです」と笑顔を見せた。

 最優秀作品について同大こども学部の出口雅生学部長は「子どもの安全に配慮するという着眼点とカラフルなフルーツを題材にした表現力や独創性が審査員から高く評価されました。コロナで子どもも家にいる時間が長くなっているため、1人でも遊べるおもちゃを考えてくれたのではないでしょうか」と授賞理由を語った。

 木材加工部門最優秀賞には北海道おといねっぷ美術工芸高等学校2年・長津茉奈さんの作品「動物パズル ver.十二支」が選ばれた。

 この日の表彰式は同大の学園祭「第35回しらさぎ祭」の一行事として開催。1歳から3歳の子どもが安全に遊べるおもちゃの作成が課題で、対象は高校在学生。おもちゃの写真と説明文、工夫したポイントを記載して応募する仕組み。一般部門と木材加工部門がある。応募総数は870点で、昨年の844点より増加。同大入試広報課は「第1回は600点ほどでしたが、年々増加傾向にあります。『おもちゃコンテスト』をさらに多くの高校生に知ってもらいたいです」と話している。

次のページへ (2/2) 【写真】最優秀賞に輝いた作品「動物パズル ver.十二支」
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