俳優の真田広之が23日、映画「ブレット・トレイン」（9月1日公開）のレッドカーペット・イベントに登場した。この日はレッドカーペットが東京～京都間の新幹線の中に設置される史上初の“動く”レッドカーペット・イベントで、真田は「前代未聞ですね」と興奮気味だった。

　同作は伊坂幸太郎の大ベストセラー小説「マリアビートル」を、ブラッド・ピット主演、「デッドプール2」のデヴィッド・リーチ監督がハリウッド映画化したアクション超大作。ブラッド・ピット演じる“世界一運の悪い殺し屋”にレディバグは、ブリーフケースを奪うよう指令を受け、気合たっぷりに“東京発・京都行”の超高速列車に乗り込むが、車内で次々と身に覚えのない殺し屋たちに命を狙われてしまう。そして、終着点・京都で衝撃の真実が明らかになる……というストーリー。

　プロモーションのため、主演のブラッド・ピット、タンジェリン役のアーロン・テイラー＝ジョンソン、エルダー役の真田、デヴィッド・リーチ監督が来日。映画の舞台が東京発の超高速列車ということにちなみ、JR東海の協力のもと、東海道新幹線のぞみの中で、史上初の東京駅から京都駅までの“動く”レッドカーペット・イベントが実現した。真田は「一緒に（映画を）作ってきたメンバーでキャンペーンができて、新幹線の中でレッドカーペットができるなんて夢のよう」と目を輝かせた。

　出演を快諾したきっかけについて「日本の小説が原作で、世界公開に向けてすばらしい国際的なキャストを迎えて、全世界に発信できる喜びと、うまくアダプトされた脚本を読んで、何度かお仕事したデヴィッドが監督ということで。『面白くならないわけがない』という直感にかられて、『乗車します！』と即答しました」と笑顔で振り返った真田。

　ブラッドは初共演の真田について「作品の格が上がった」「一緒に仕事ができて光栄」と称賛し、アクション俳優としての矜持には頭を下げる“お辞儀”で敬意を表した。真田も「最初に会ったときから気さくでフレンドリー。映画にかける情熱がすばらしく、その空気感に包まれて撮影できたのは幸せ」とお互いをたたえ合っていた。