AV新法は「偏見のもとに成立」 現役女優らが改正を求め署名活動「差別なくして」

立憲民主党の栗下善行前東京都議会議員とセクシー女優の月島さくら、天使もえらが4日、都内の日本プロダクション協会事務所でAV出演被害防止・救済法に関する対談を実施。対談後は新橋駅前でAV出演被害防止・救済法の改正を求める署名活動を行った。

通りがかった人にビラを配る天使もえ【写真:ENCOUNT編集部】
通りがかった人にビラを配る天使もえ【写真:ENCOUNT編集部】

当事者へのヒアリングが行われず、業界団体からは改正を求める声が上がっている

 立憲民主党の栗下善行前東京都議会議員とセクシー女優の月島さくら、天使もえらが4日、都内の日本プロダクション協会事務所でAV出演被害防止・救済法に関する対談を実施。対談後は新橋駅前でAV出演被害防止・救済法の改正を求める署名活動を行った。

 今年6月に公布・施行されたAV出演被害防止・救済法、通称「AV新法」は、AVの撮影に際し、契約書や内容証明の義務化、契約から1か月間の撮影禁止、撮影後4か月間の公表禁止、公表から1年間の契約解除を可能とすることなどを盛り込んだもの。成立に際し当事者である業界団体へのヒアリングが行われず、また議論開始から3か月あまりでスピード立法となったことで、業界の実態に即しておらず、現場からは改正を求める声が上がっていた。

 栗下氏は「みんな嫌々やらされているという偏見のもとに成立している」と問題点を挙げると、天使は「適正と違法の区別が本当についていない。性産業事業者ということで一緒くたにされている。性事業者への差別をなくしてほしい」と同調。月島は「もともとは18歳、19歳の出演被害を守るための法律だったはず。それがいつの間にか年齢関係なく、未成年者取り消しより強い権利が与えられている。セクシー女優は未成年より判断力がなく、未成熟と言われているのと同じ。あまりにもバカにしている」と話した。

 署名のためのビラ配りを行った新橋駅前には大雨の中30人ほどの人が足を止め、活動にエールを送った。50代男性は「やりたくてやっている女優さんの気持ちを無視した法律。職業選択や労働の自由を侵害している」と話した。女優のファンだという40代の女性は「ツイッターで活動を知って来ました。当事者抜きの立法過程から疑問を感じていた。適正AVは健全。むしろパパ活や個人撮影を取り締まるような中身の伴った法律にしてほしい」と話した。

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