長澤まさみ、4年半ぶりの連続ドラマ主演 “月10”「エルピス」で元エースアナ役

10月期のカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”が、長澤まさみ主演の「エルピス―希望、あるいは災い―」に決定した。

「エルピスー希望、あるいは災いー」に(左から)真栄田郷敦、長澤まさみ、鈴木亮平の出演が決定
「エルピスー希望、あるいは災いー」に(左から)真栄田郷敦、長澤まさみ、鈴木亮平の出演が決定

10月期カンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”が決定

 10月期のカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”が、長澤まさみ主演の「エルピス―希望、あるいは災い―」に決定した。

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 長澤にとって「コンフィデンスマンJP」(2018年/フジテレビ)以来、4年半ぶりの連続ドラマ主演作となる今ドラマは、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定した、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪(えんざい)疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演する。

 長澤演じる主人公の恵那は、大洋テレビのアナウンサー。入社当初は、抜群の容姿と好感度の高さから「10年に一人の逸材」と持てはやされ、本人の報道志向もあり、ゴールデンタイムのニュース番組のサブキャスターを務める。しかし、複数番組を担当する激務の中で次第に疲弊していき、徐々に人気に陰りが見え始めたところで、週刊誌に路上キス写真を撮影され、ニュース番組を降板。現在は、社内や視聴者から「落ちぶれた」と後ろ指をさされながら、“制作者の墓場”と揶揄される深夜の情報番組「フライデーボンボン」のコーナーMCを担当している。物語では、番組で見せる華やかなアナウンサーの表情とは異なる恵那が抱える葛藤・苦悩が随所で描かれていく。アナウンサーとして前途洋々だった彼女が“自分の価値”を失い、変ぼうを遂げてしまった理由とは? そして、拓朗から持ち掛けられたある連続殺人事件の真相を追う中で、彼女が再び見出す“自分の価値”とは?

 地上波連続ドラマ初主演を務めた「カナカナ」(2022年/NHK)での好演をはじめ、今注目を集める若手俳優の眞栄田が今回演じる拓朗は、恵那と共に行動する「フライデーボンボン」で芸能ニュースを担当する新米ディレクター。弁護士夫婦の息子として裕福な生活を送り、エスカレーター式に名門私立大学へ進学。なんとなく始めた就活で大洋テレビに採用され、制作部に配属される。家庭環境とルックスも相まって自己評価が高く、能天気でマイペースな性格だが、ディレクターとしての実力・評価は低く、現場では怒られてばかり。一見何不自由ない人生を送っているように見える拓朗だが、実は彼もまた“自分の価値”を失った過去の出来事を記憶の底に抱えている人間。物語は、ひょんなことから拓朗が連続殺人事件の犯人とされる死刑囚の冤罪疑惑を知り、恵那に持ち掛けるところから始まる。恵那とは対照的に世間知らずで空気が読めない拓朗の行動は、時に恵那を感化することも。そんな恵那と拓朗のコンビが巨大な組織に対して、時に傷つき、時に足並みが乱れながらも、真相に向かっていく。

 そして、鈴木が演じるのは、大洋テレビ報道局のエース記者・斎藤正一。拓朗の新入社員時代に指導担当だった縁で、恵那と拓朗が追う連続殺人事件の冤罪疑惑について相談に乗る。面倒見がいい先輩として、そして政権中枢の要人とも懇意な間柄の官邸キャップとして、斎藤の存在は2人にとって大きな味方となる。硬軟問わず数々の作品で見るものを圧倒し、今や押しも押されもせぬ日本を代表する俳優の座を確立する鈴木が、今作では権力や利権にまみれた政治家たちと巧みに渡り合う斎藤として重厚な存在感を放つ。

 脚本は、連続テレビ小説「カーネーション」(2011年/NHK)や映画「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)をはじめ、数々の名作ドラマ・映画を世に送り出し、今作で初めて民放連続ドラマの執筆となる渡辺あや。演出は、長澤も出演した映画「モテキ」(2011年)や映画「バクマン。」(2015年)をはじめ、こちらも数多くのヒット作の監督を務めてきた大根仁。さらに、劇中音楽を作曲するのは、連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年/NHK)、大河ドラマ「いだてん」(2019年/NHK)、映画「花束みたいな恋をした」(2020年)などを手掛けた大友良英と、強力なスタッフも集結。実在する事件に着想を得た“冤罪”という重厚な題材を扱いながらも、リアリティーに富んだコミカルな会話劇や、スリリングな展開と演出で見る者の感情を大きく揺さぶる今作、全く新しい社会派エンターテインメントに注目だ。

長澤まさみ「共感することの多い役でした」

 出演者のコメントは以下の通り。

○長澤まさみ
――企画や脚本を読んで感じたことをお聞かせください。
「世の中にある正義って、具体的に何を指しているのか戸惑うことがあります。自分の正義を貫くことも容易ではないし、人それぞれひたむきに今と戦っているんだなって思います。目の前に起こることに夢中になって、明日を生きる。そんな風に人生を歩めたらいいなと思いました。渡辺あやさんの物語と時間の流れに、身を委ねて楽しんでもらいたいです」

――浅川恵那という人間とどう向き合っていきたいですか? これから続く撮影に向けての抱負も含めて、お聞かせください。
「自分の中にある、“恵那み”を絞り出して演じたいです。共感することの多い役でした。落ち着いて、起こる出来事に反応していきたいです」

――視聴者へメッセージをお願いします。
「スピード感のある作品になるのではないかと思います。登場人物それぞれの息づかいを感じて、自分を重ね合わせて見てもらいたい作品です。最後まで何が起こるか、見届けてください」

○眞栄田郷敦
――企画や脚本を読んで感じたことをお聞かせください。
「台本を読んで一番最初に感じたことはキャラクターがみんな人間臭いということ。なんでかなって考えてみると、リアルな人間がみんな持つ弱さや多面性がそれぞれのキャラクターに描かれているからなのかなと感じました。何が表で何が裏なのか、何が正義で何が悪なのか、そういった人間や物事の本質についてすごく考えさせられる台本でした」

――岸本拓朗という人間とどう向き合っていきたいですか?これから続く撮影に向けての抱負も含めて、お聞かせください。
「家庭環境や経歴、ルックスなど、一見何不自由ない人生を送っているように見える拓朗ですが、実は大きなトラウマを抱えている人物です。揺らぐことも多く、どんどん心情が変化していく様、人間臭さを表現できればと思ってます。普段はその役のベストを探ることが多いですが、今回拓朗を演じるにあたってはやりすぎと言われるぐらい一度やってみたいと思ってます。題材、役所、共演者の方々を含めてとにかく思いっきりぶつかっていきたいです」

――視聴者へメッセージをお願いします。
「世の中や人間のリアルが描かれてる作品だと思います。少なくとも僕はこんな作品見たことないです。みなさんもご期待ください」

○鈴木亮平
――企画や脚本を読んで感じたことをお聞かせください。
「これほどのオリジナル脚本にはそうそう出会えるものではありません。初めて読ませていただいたとき、その寸分の隙もない、磨き上げられた完成度とエンタメ性に驚きました。冤罪事件を通して主人公たちの内面を、その先に正義や政治の本質までをも描ききった脚本家の渡辺あやさんや佐野プロデューサーたちの気概に心から敬服しました」

――斎藤正一という人間とどう向き合っていきたいですか?これから続く撮影に向けての抱負も含めて、お聞かせください。
「忠義と野心、正義と卑怯、愛情と冷酷、相反するものが同居する人物として、個人的に非常に共感できる人物でした。長澤さん、眞栄田くんと息を合わせ、丁寧に、多面的に、人間味のある人物として演じていけたらと思います」

――視聴者へメッセージをお願いします。
「今から素晴らしい作品になる予感をひしひしと感じております。この社会の一員として生きることは何かと戦い続けることでもあります。毎日戦っている視聴者の皆様にも、主人公恵那と拓朗の奮闘の中に、一筋の『希望』を見出していただければうれしいです」

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