【正直不動産】感謝祭で山下智久が明かした「報われた」思い 大師匠・山崎努からの手紙に涙

NHK総合で放送中のドラマ10「正直不動産」の特別番組「正直不動産 感謝祭」が14日に放送された。主人公・永瀬を演じた山下智久や泉里香、長谷川忍(シソンヌ)のほか、スタッフも出演。撮影の舞台裏やドラマの魅力を語り尽くした。

山下智久【写真:ENCOUNT編集部】
山下智久【写真:ENCOUNT編集部】

異例の大反響、感謝祭の中で明かされたヒットの裏側

 NHK総合で放送中のドラマ10「正直不動産」の特別番組「正直不動産 感謝祭」が14日に放送された。主人公・永瀬を演じた山下智久や泉里香、長谷川忍(シソンヌ)のほか、スタッフも出演。撮影の舞台裏やドラマの魅力を語り尽くした。

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「ビッグコミック」(小学館)で人気連載中の同名の原作コミックを主演・山下智久でドラマ化した、不動産業界、そして家をめぐる人間模様を描く、痛快お仕事コメディー。“嘘もいとわない”セールストークで営業成績No.1を維持し続ける、やり手の営業マン・永瀬だが、ある出来事がきっかけで嘘がつけない体になってしまうという物語で、3度目の連続再放送が決定するなど大反響。

 最終話が7日に放送された後、翌週14日には「感謝祭」と称して山下らが出演して放送を振り返る“異例”の特番も放送された。異例づくめの大反響を呼んだ「正直不動産」。そのヒットの裏側が、感謝祭の中で明らかになった。

 放送当初から寄せられていた反響の中でも「専門用語がわかりやすい」「不動産業界の勉強になる」という声が多数だった。山下演じる永瀬はトップ営業マンで、不動産業界の難解な専門用語やその説明にまつわる長せりふも多かったが、山下はせりふを全て頭に入れ、現場に台本を持ってきていなかったことが感謝祭の中で明らかに。山下が専門用語を理解し、せりふに落とし込んだことで視聴者もすんなり受け入れることができたのだろう。山下は番組内で、専門用語に苦しめられながらも周囲からの反響に「報われた」と告白。晴れやかな表情を見せていた。

 山下のコミカルな演技も光った。嘘がつけなくなった永瀬は、嘘をつこうとするとどこからともなく吹く風にあおられ、正直に本当のことを言ってしまうという設定で、回を追うごとに風のバリエーションが豊富になり視聴者を笑わせた。中でも、第7話では風を我慢して部屋の外に出るものの、ドアをばたつかせて再び部屋に戻されてしまう場面が話題に。リハーサルの段階では座っていたが、動きをつけるために山下のアドリブで生まれたシーンだったと言う。

 また、「正直不動産」のマンガ原案を担当している夏原武氏は山下が初主演を務めた06年にTBS系金曜ドラマ「クロサギ」のマンガ原案も担当。さらに、「クロサギ」などで共演してきた山崎努も第1話、最終話に出演し、山下との役柄を超えた関係性を再現した。

 山下は感謝祭の中で山崎との共演について問われると「“俳優とは”という価値観、概念を教えていただいた大師匠。そんな尊敬する俳優さんともう一度再会できて、演技できた。新しい宝物が増えた」と笑顔。すると、山崎からの山下宛の手紙を預かっているというサプライズが。「時間を気にせず読んでください」という番組からの“粋”な気遣いもあり、手紙を黙読した山下は思わず感極まってしまった。

 手紙を読み終えると、山下は山崎の存在に改めて敬意を表し「僕があるのは本当に努さんのおかげ」と感謝。「何もわからないところから新しい世界を見せていただいた」「より高みを目指すように頑張ろうと思った」と力強く話した。

 山下にとって、「正直不動産」は独立後初の主演ドラマ。山下は初回放送の4月5日に合わせてツイッターアカウントを開設し、ときにはリアルタイムでドラマを“実況”してファンとの交流を楽しむなど、かなり力を入れていたことは間違いないだろう。その結果が、異例の3度目の連続再放送と「感謝祭」の放送につながった。SNSでは続編を望む声も多い。今後の展開に期待したい。

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