蝶野正洋、武藤敬司の「夢は蝶野と引退試合」どうする? 手術で全治9か月 状態を直撃

手術を乗り越え、左足のしびれは軽減した【写真:ENCOUNT編集部】
手術を乗り越え、左足のしびれは軽減した【写真:ENCOUNT編集部】

武藤敬司「夢は蝶野と引退試合をすること」

 車いすに抵抗もありましたけど、手術前につえをついた時のほうが抵抗がありましたね。最初はやっぱり恥ずかしかったです。今はつえ1本を使ったり使わなかったりですね。家の中では使っていません。痛みは手術前の10分の1ぐらいですよね。順調に回復してきていると思います。

 狭窄症はレスラーにとって職業病のようなものです。プロレスは技を受けてナンボというところがあって、受け身の数が異常だと思いますよね。身を守るというより、受けの技術を見せる。これほど背骨を酷使するスポーツはないと思います。だから、みんな症状が出ていますよね。

 1月に武藤さんとYouTubeで話したときに、「俺の一つの夢は蝶野と引退試合をすること。早く腰を治してもらって」と語っていました。その時点では、まだ体が思うように動いていませんでしたが、リングに戻って引退試合をするというのが、夢としてはありますよね。一つの自分の中の幻想なのかもしれないですけれども、励みにはなっています。

 試合は2014年から遠ざかっているので、自分の中で「たぶん無理じゃないかな…」という気持ちもあります。少しずつ戻ってきている一方で、じゃあプロレスができるような体調までになるかといったら、左足がやっぱりほぼ動いていないような状況だから、そこまではなれるのかちょっと分からない。でも、頭の中では目標にしていますよ。

 今、手術から5か月で、今度は9か月に向かっている。そこから次はやっぱり動ける体を作っていく。頭の上ではそういうプランになっていますから。

□蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)1963年9月17日、東京都出身。84年、新日本プロレスに入門。黒のカリスマとしてnWoブームをけん引。99年、ファッションブランド「ARISTRIST(アリストトリスト)」を設立。2010年に退団。現在はYouTube「蝶野チャンネル」が人気を集めるほか、NWHスポーツ救命協会代表理事、日本消防協会「消防応援団」、日本AED財団「AED大使」、日本寄付財団アンバサダーを務める。5月24日~30日までそごう千葉店でアリストトリストPOP UP出展、29日に蝶野来場によるプレミアムイベントを開催。

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