蝶野正洋、武藤敬司の「夢は蝶野と引退試合」どうする? 手術で全治9か月 状態を直撃

プロレスラーの蝶野正洋(58)が脊柱管狭窄症からの復活を目指している。一時は歩行困難になり、腰の悪化で「便が10日も出なかった」というほど深刻だったが、昨年12月に手術を受けて症状は緩和された。全治は9か月で、人生初の車いすも経験し、リハビリを行っている。盟友の武藤敬司(59)からは引退試合の相手に指名されている黒のカリスマに、2014年以来となるリング復帰も含めた現在の思いを聞いた。

つえを抱えながら車いす姿で出社していた蝶野正洋【写真:(C)アリストトリスト】
つえを抱えながら車いす姿で出社していた蝶野正洋【写真:(C)アリストトリスト】

症状悪化で極度の便秘「便が10日も出なかった」

 プロレスラーの蝶野正洋(58)が脊柱管狭窄症からの復活を目指している。一時は歩行困難になり、腰の悪化で「便が10日も出なかった」というほど深刻だったが、昨年12月に手術を受けて症状は緩和された。全治は9か月で、人生初の車いすも経験し、リハビリを行っている。盟友の武藤敬司(59)からは引退試合の相手に指名されている黒のカリスマに、2014年以来となるリング復帰も含めた現在の思いを聞いた。(取材・構成=水沼一夫)

 昨年12月に脊椎脊髄疾患手術、いわゆる脊柱管狭窄症の手術を受けました。腰は坐骨神経痛みたいな感じで4~5年前から悪かったですね。2019年ぐらいからは側弯症が出てきて、もう立っているのもつらい。見て分かるぐらい骨がぐわあっと曲がっていました。左足がしびれて、足先までまひしてくる。右足1本でシャワーを浴びていました。

 治療はずっとやっていたんですよ。針、整体、整骨院、カイロプラクティックの4種類をパターンを変えながら、週4ぐらいでやっていました。ただ、進行を少し止めるレベルでしたね。1止めて、痛みが2進むみたいな感じでした。

 狭窄症はひどくなると、下半身の神経がまひして便が動かなくなることがあります。俺も1週間出ないのは普通だったし、長くなると10日ぐらい便が出なかった。下剤を3倍にして飲んでいるから、もよおしてはいるんだけど出す力がない。それはちょっと困ったですよね。おしっこも勢いがなく、もうタラタラしか…。ピュッって出す力はなかったです。

 一番つらかったのは、寝れなくなったことですね。もう痛くて…。痛み止めは3段階あるんですよ。3段階目はがん患者のためのモルヒネとかなんですけど、俺は2段階目で一番高い薬を使っていました。それでも、継続して1時間しか寝れない。痛み止めは強いものになると1日中効くんだけど、副作用でぼーっとしちゃうんです。会社に来ていても、1年近くぼーっとしていましたね。

次のページへ (2/4) 医師にプレート手術勧められるも断った理由
1 2 3 4
あなたの“気になる”を教えてください