――高校生の時にグラビア活動を始めましたが、当時はグラビアにどんな印象を持っていましたか。

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「自分が水着姿になるとは思ってもいませんでしたし、17歳なのでグラビア自体見たことがありませんでした。グラビアが載った漫画誌に触れる機会も無かったので、コンビニに並んでいる雑誌を見て『あれは全部エロ本だ！』という認識でしたね（笑）」

――そういった認識があった中で、グラビア挑戦を決めたきっかけというのは。

「グラビアを始める前は、アイドルとしての自分の立場を見つけられていませんでした。歌やダンスが特段に上手いわけでもなかったし、グループの中でも飛び抜けて人気があったわけでもなく、“花咲ひよりといったらこれ！”というものがずっと欲しかったんです。自分の立場に悩んでいた時にグラビアのお話をいただいて、『そうだ自分にはこの体があるんだ』と気づくことができました。それまでは、胸が大きいことはコンプレックスでしたし、衣装もなるべく肌を出さないようにして、ずっと隠していたんです。コンプレックスだった胸を出すことに葛藤もありましたが、今のままでは誰にも見つけてもらえない、何かが変わるのであればやってみたいと思い、挑戦することを決めました」

――コンプレックスを武器に変えたのですね。

「隠していたからコンプレックスだったわけで、見ていただくことで評価され、プラス思考になったと思います。胸が大きいことは悪いことではない、グラビアがきっかけで私のことを好きになってくださる方もいるので、今はコンプレックスではなくなりました。“1000年に一度の童顔巨乳”というキャッチフレーズもいただいて、あの時もしも断っていたら、今の自分はない。グラビアを始めたことで掴んだチャンスもたくさんあります」

――周りの反応はいかがでしたか。

「メンバーやファンのみなさんは、勇気を振り絞ってくれて嬉しいよ！、頑張っている姿が好きだよ！と言ってくれました。推しメンが水着になることに否定的な方もいると思うのですが、ほとんどの方が応援してくださって勇気が湧きました」

――グラビア活動に否定的なファンが離れてしまう不安は。

「当時は三つ編みをしたり、カエルの髪飾りを付けていたり、グループの妹キャラでした。水着姿を見せることで、妹キャラに反してしまうのではないか、一歩引かれてしまうのではないか、という怖さは正直ありました。でも、それで私から離れていってしまうのであれば、そこまでだったとしか思うしかない。覚悟を決めてグラビアに挑みました」

――ご家族の反応はいかがでしたか。

「もともと両親は芸能活動自体に大反対でした。それを無視してアイドル活動をスタートさせて、『だったら自分のことは自分でやりなさい』と言われるくらい怒っていて、おばあちゃんに助けてもらいながらアイドル活動を続けてきました。グラビアが決まった時も、娘が肌を露出する、胸を見られるということに抵抗があったと思います。でも、雑誌の表紙を飾ったり、写真集を出すことができて、今では芸能活動を認めてくれています」

――ご家族も花咲さんのファンになったのですね。

「おばあちゃんが一番喜んでいて、雑誌や写真集を自分で買いに行ってくれています。それから、私の情報を集めるためだけのツイッターアカウントを作ってくれて、いつも活動を見守ってくれているんです（笑）。そんなやさしいおばあちゃんがいるから、もっともっと頑張ろう！と思うことができます」

――背中を押してくれたご家族やファンのみなさんがいるからこそ、2nd写真集も充実した作品になりました。最後にこの記事を読んでいるみなさんへメッセージをお願いします。

「たくさんのカメラマンさん、スタッフさんに出会い、グラビアの世界の奥深さ、自分でも知らなかった自分を知ることができました。今まで積み重ねてきた経験から、表情の作り方、体の見せ方を学び、今の自分が知っている知識を精一杯出せたのが、この2nd写真集になっています。さまざまなストーリーがある写真が掲載されていて、いろんな思いを込めて作った作品なので、たくさんの方に幸せをお届けして、大人になった私の新しい一面も好きになっていただけたら嬉しいです」

□花咲ひより（はなさき・ひより）、2001年11月2日、東京都出身。アイドルグループ「ワッツ◎さーくる」、「ネコプラ pixx.」、2つのグループに所属。漫画誌、週刊誌のグラビアでも活躍し、「1000年に一度の童顔巨乳」のキャッチフレーズで話題を呼ぶ。21年4月に1st写真集「Metamorphose」、今年4月に「Metamorphose 2.0」をリリースした。今夏、2ndイメージDVDを発売予定。