池内博之、話題の韓国映画で日本人スパイ役 日中韓で異なる撮影現場の雰囲気とは

日本と中国・韓国映画の違いについて語った池内博之【写真:舛元清香】
日本と中国・韓国映画の違いについて語った池内博之【写真:舛元清香】

趣味はアウトドア、ケール畑に夢中「アウトドアは自分の生活には欠かせない」

「全部ご縁ですね。一番大きかったのは『イップ・マン』です。それをきっかけに、知ってくださり、いろいろとお話をいただきました。ベースは日本だと思っていますので、アジアに重きを置いているわけでもないんです。スケジュールが合えば、アジア作品だけじゃなくて、ハリウッドのオーディションも受けたりしています」

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 日本と中国映画の現場の違いは台本だという。「中国では台本はあるんですけども、当日になって変わっていくことも多い。結構、柔軟なので、物作りとしては正しいのかなとは思いますけど。後は中国も韓国もなのですが、カメラさん、音声さん、照明さん、美術さんがいて……というのは全部一緒です。『夜叉』はなかなかの大作でしたが、すごいな、どこからお金を引っ張ってくるんだ、とは思いましたね」。

 一方、韓国映画はというと、労働時間管理がしっかりしている。「細かいことを言えば、食事もそうなんですけど、すごくちゃんとしています。最近、映画に限らず、どの業界も労働時間管理は厳しいけれど、まだそうじゃない現場もあるとは思うんですね。撮影が長くなると、集中力が続かないこともあると思うので、日本の現場もそうなるといいなと思いますね」。

 アジア映画における日本人のキャラクターは敵役にもなりがちだが、「『いかにも』っていう感じのものはどうかなとは思います。言葉はちょっとニュアンスが伝わらないことはありますが、基本的には通訳さんに入ってもらっていますし、英語ちょっと、日本語ちょっとでも通じます。以前は、中国語の勉強をやっていましたが、最近はあまり……。今回は英語のセリフがちょっと難しかったですね。オザワは若いときに留学経験もあって、英語はペラペラというイメージはあったんですけども、そこまではいかなかったかな」と反省も見せる。

 最近ではYouTubeチャンネル「池内博之の池channel」を開設し、新たな面も見せている。「海でサップボードに乗ったり、キャンプしたり……。アウトドアは自分の生活で外せない。なので、俳優業との両立ですね(笑)。畑も5年ぐらいやっているのですが、もう少し拡大したい。今は春夏野菜の時期で、ケールを植えています。あまりなじみはないかもしれないですが、アメリカではスーパーフードと言われる栄養価の高い野菜で、オススメです。あまり、八百屋やスーパーでは売っていなさそうなものを作りたいんです。以前は半年かけて、ザーサイを育てて、今、漬け込んでいます。自分で収穫した野菜をキャンプで調理するのが楽しいんです」。

 池内はケール愛が強すぎて、昨年、食品加工会社「キューサイ」のキューサイ公式スペシャルケールアンバサダーに就任。島根県のケールファームを訪問する姿などもYouTubeで発信している。アジア俳優だけではなく、アウトドアな趣味人としてもさらなる活躍を見せてくれそうだ。

□池内博之(いけうち・ひろゆき)1976年11月24日、茨城県出身。98年、ドラマ「GTO」で注目を集める。主な出演作品に「ビューティフル・ライフ」(2010)、「八重の桜」(13)、「S -最後の警官-」(14)、「アウトレイジ 最終章」(17)、「食べる女」(18)、「トップリーグ」(19)、「セイレーンの懺悔」(20)、「24 JAPAN」(20)、「それでも愛を誓いますか?」(21)「シジュウカラ」(22)など。「イップ・マン 序章」(08)、「スイートハート・チョコレート」(13、日中合作)、「レイルロード・タイガー」(16)、「マンハント」(17、香港中国合作)、「鳳梧洞戦闘」(19、韓国)など海外作品にも多数出演。

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