2万円握りしめ地元を飛び出した“会津の喧嘩屋” 半年で800万円ジープも手にした逆転人生

久保田覚はもらったチャンスを生かした【写真:ENCOUNT編集部】
久保田覚はもらったチャンスを生かした【写真:ENCOUNT編集部】

BreakingDownでは“青汁王子”に勝利し、高級車をゲット

 確かにスタート時点では、朝倉の力が大きいのは間違いない。一方で久保田自身がそのチャンスをつかみ、生かしたのも事実だ。

 チャンネルのコンセプトは“チャレンジ”。久保田が著名な格闘家に挑んだり、ラップに挑戦することもある。アンチとバチバチにやりあったり、YouTuber定番のぼったくりバー突撃企画にもチャレンジする。不器用ながらも、一生懸命に、あらゆることに立ち向かっていく姿が視聴者の心を捉えている。

「今は本当に何でもやってますね。自分のチャンネルのウリって、ちょっと下手くそなところも全部見せるところ。例えばスパーリングとかにもしても、負けてるところも、恥ずかしいところもリアルだと思う。本当だったらカットできるんすけど、もうさらけ出していこうかなと思っています。みんな俺の事弱いって思ってるんですよね(笑)。逆にそういうやつがどんどん練習して成長していく姿が見られたら面白くないですか? だから色々なことやっていく中でも、格闘技というのは柱として続けていきたいです」

 そんな久保田が再びスポットライトを浴びたのは、3月のBreakingDownだった。“青汁王子”こと三崎氏に見事に勝利。相手を血まみれにする、壮絶な殴り合いだった。

「変な話、今までは言い訳が効いたんですよね。未来さんにしても、YouTubeでプロの人とスパーリングもしましたが、あの人たちに負けても、まぁ仕方ないかという気持ちも正直あって。別に三崎さんを馬鹿にしてるんじゃないんですけど、あの人は本当は経営が本職。格闘家じゃない。立場的には自分と一緒。そこに負けたら何か自分のウリというか、今の“喧嘩屋”みたいな形でやっているのはもう名乗れない。終わりだろうなっていう気持ちでした」

 4回目にして過去最大の注目を集めたBreakingDown。その中でも2人の対戦は目玉だった。事前からの“フリ”も効いていた。三崎にケンカを売られる形で、SNS上での舌戦がヒートアップ。互いのYouTubeでもやり合い、そして直前のオーディションではいきなり登場した三崎と乱闘を起こすなど、本番へ向けてのムードを高めていった。

「もちろん打ち合わせなんてない。いきなり三崎さんが煽ってきて、それにやり返して。そしたら向こうもすぐに反応して、今度は興味ないって(笑)。みんなヤラセとか演出って思うかもしれないんですけど、オーディション会場に三崎さんがいるのは自分は本当に知らなくて。ぶっちゃけあの最初に出てきた、イラッとしたのは本当です。いきなり面と向かって『おいチンピラ』みたいな感じで言われて、イラッときますよね。まぁあの人もビジネスなんで」

次のページへ (3/3) YouTuberとしての目標は「今年中に登録者数50万人」
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