家族にも心閉ざしたセクシー女優・戸田真琴が映画監督になったワケ「自分を愛してあげるため」

「仕事に対して誠実でいたいから辞める」と明かした戸田真琴【写真:ENCOUNT編集部】
「仕事に対して誠実でいたいから辞める」と明かした戸田真琴【写真:ENCOUNT編集部】

23年1月にセクシー女優を引退「仕事に対して誠実でいたいから辞める」

 さまざまな肩書きを持ち、映画監督になることへの怖さはなかったのだろうか。

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「すでに映画を撮られている人からどう思われるのだろうという怖さは今もありますね。イチから映画学科に通って、監督に師事して勉強していくルートとは違う。ずるいと思われたりとか、きっといろんな感情があるだろうとは思います。でも、何も思われないよりは幸せです」と冷静だ。

 監督をして得たものも大きい。「この映画はかなり個人的なもの。マイナス50の位置にいた自分を0に持っていくためのものなんですよ。自分が作りたいものや誰かに見せたいものをやっていくのはこれからの話。この映画はまず初めに自分で自分のことを愛してあげるために必要な作品でした」。

 戸田は23年1月でのセクシー女優引退を公言している。

「表現活動は続けると思います。それは続けたいとか、例えば映画監督になりたいとか小説家になりたいとかいう夢の話では決してなくて、ただ自分にできることは多くはないので、文章と映像の感性の部分は大事にしていきたい。やりようによっては人の役にも立つかもしれない。ただ具体的にどうやって、生活していくのかという展望は見えていません(笑)」と今後に言及した。

 自分が理解できないものを分かりたかった――。16年のデビュー以来、セクシー女優として第一線を走り、人気女優にまで上り詰めた。この6年間でたくさんの人と出会い、思いは変わった。

「仕事に対して誠実でいたいから辞めるんです。自分の人生において“セクシー女優”は必要ではなくなったのかなと思います。女優をすることによってぎりぎり自分を認めてあげられていたという感覚から、そうでなくても自分は生きてきていいんだと思えたから辞めます」

「この作品で、自分のことを認め直すことができてきた」とスッキリとした表情を見せた。

 今後は、映画の世界で戸田真琴は「作りたいもの」を示してくれるだろう。

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