ガリットチュウ福島、謹慎期間に訪れた老人ホームでの転機 再確認した“芸人の魅力”

お笑いコンビ「ガリットチュウ」の福島善成は芸人としての活動のみならず、柔術の世界へと活躍の場を広げている。そんな福島にはもう一つの“才能”がある。2019年に発覚した闇営業騒動の謹慎中に毎日描いていた絵日記をきっかけにさまざまな広がりを見せたのだ。福島が謹慎当時、何を思いながら描き続けていたのか。本人に話を聞いた。

謹慎期間を回顧した福島善成【写真:ENCOUNT編集部】
謹慎期間を回顧した福島善成【写真:ENCOUNT編集部】

謹慎期間中に始めた“絵日記”が仕事につながった

 お笑いコンビ「ガリットチュウ」の福島善成は芸人としての活動のみならず、柔術の世界へと活躍の場を広げている。そんな福島にはもう一つの“才能”がある。2019年に発覚した闇営業騒動の謹慎中に毎日描いていた絵日記をきっかけにさまざまな広がりを見せたのだ。福島が謹慎当時、何を思いながら描き続けていたのか。本人に話を聞いた。(取材・文=島田将斗)

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 ポップなタッチと笑える日常ネタが印象的だ。きっかけは、ある先輩からかけられた言葉にあった。福島は「期間中にくっきー!さんから『日記をつけておけ』と言われたんです。その日のうちに地元のビックカメラに行ってiPadを買って始めました」と経緯を説明する。

 当初は世間からの逆風が強かった。「あのときなんか『死ね』『地獄に落ちろ』とかを1億回くらい言われました。目を覆いたくなるようなコメントばかりだった」と赤裸々に明かした。

 どん底からのスタートだったが、世間の見方は今では変わっている。福島も「氣志團万博のデザインの仕事がきたり、翔猿関(追手風部屋)の化粧まわしもデザインした。地元の天草の焼酎『池の露』のラベルを作ったりしました」と手ごたえを感じていた。

 謹慎期間についても口を開いた。福島は「(吉本興業の)本社によく行っていました。清掃活動とか、老人ホームをめちゃくちゃ回っていました。(入所者と)一緒にレクリエーションをしたりしました。例えば『オレオレ詐欺はダメだよ』っていうショート劇をみんなで作って披露していましたね」と回想する。

 原点を知る機会でもあった。

「老人ホームで新ネタをやったときに“人前に立つ”ってこんなに緊張するんだって。この感覚、改めて人を笑わせることっていいなって思いましたね」と照れくさそうに笑う。

 また1つ、才能を見つけた。2月に「全日本マスター柔術選手権」の「青帯ライト級」で優勝し、世間を驚かせた。今後について「運動が得意なので、スポーツ番組に出たい。あとは、面白おかしく、護身術を日本中に教えにいけたらいいなと思います」と見据えた。

 ものまね、イラスト、柔術と持っている手札は多岐にわたる。計り知れない苦しみを知っているからこそ今がある。表現の場を問わない、福島の活躍に今後も目が離せなくなりそうだ。

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