ヒロミ「夫婦のいい記録になった」妻・松本伊代との30年間の歩みを歌にした理由

目玉焼きも一生懸命チャレンジしてくれていますと松本伊代のことを話すヒロミ【写真:山口比佐夫】
目玉焼きも一生懸命チャレンジしてくれていますと松本伊代のことを話すヒロミ【写真:山口比佐夫】

番組で歌うときがあればママにアドバイスをもらいます

 そういえば、2月にBS日テレで放送された八王子会の特番(「ヒロミの八王子会SP 豪華メンバー大集合!」)の企画で、ROLANDから電子レンジで作る目玉焼き器をプレゼントされたんです。以前「うちのママはまともな目玉焼きを作れない」と話したことを覚えていてくれたみたいでね。その心遣いがうれしかったんだけど、残念ながらうちのママはそういうのをうまく使いこなせないのよ(笑)。料理にしても、レシピ通りにやればちゃんと作れるはずなのに、どこかで自分なりのアレンジを加えようとするから、結果としてぐちゃぐちゃになる。できない人の典型的なパターンですよ(笑)。目玉焼きも一生懸命チャレンジしてくれていますけど、今のところうまくはいっていないですね。

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 今回、自分で作詞をしてみて、ママとの歴史っていうのかな。出会った頃から今までの振り返りをすることができたなと思っています。たとえば付き合い始めた頃の状況や自分の気持ち。当時の芸能界は各事務所がすごく力を入れてタレントさんを売り出していて、今とは比べ物にならないくらい、ガードも固かった。若手芸人ごときがアイドルと付き合うなんて言ったら、この世界にいられなくなるんじゃないかと本気で思っていましたから。それから約30年間の出来事やエピソードを歌にしたことで、「神様との約束」は夫婦のいい記録になったんじゃないかと思います。世の中、どの夫婦にも、その夫婦なりの歩みがあると思うので、「神様との約束」の詞を自分たちの出来事に置き換えて、替え歌にして歌ってくれたらうれしいよね。

 息子2人の反応ですか? 歌詞に出てくる「ママを絶対に悲しませるな」とか「泣かしたら俺が許さねぇ」みたいなことは普段から僕が言っていることなんでね。気恥ずかしさはまったくないし、息子たちも「よく言ってるよね、これは」っていう感じだと思いますよ。

 今回は、はなわがうまく曲にしてくれたので歌いやすいし、ママとの日常を歌にしたものだから、詞を忘れるようなこともない。ただし、人前ではまだ歌っていないので、そういう機会があったら緊張するだろうね。以前、ユニットの一員として何作かCDを出したことがあって、歌番組にも出させていただいたことがありますけど、ソロでの歌唱は未体験。だから不安しかないというのが、今の正直な気持ちです。

 その点、ママはやっぱり歌手でね。トーク番組では緊張するらしいんだけど、歌に関しては全く緊張しないって言うの。歌が大好きだし、生放送の歌番組がいっぱいあった時代にデビューして、40年のキャリアがある人だからね。あるとき「よく歌えるね」って言ったら「長年やっているからね」って。歌になると喉がキュッと閉まっちゃう僕からしたら尊敬の一語ですよ。「神様との約束」で歌番組に出るようなことになったら、まずママにアドバイスをもらいます(笑)。

□ヒロミ 1965年2月13日、東京・八王子市生まれ。本名:小園浩己。86年、ミスターちん、デビット伊東と共に「B-21 SPECIAL」を結成、“お笑い第3世代”を代表する存在となる。93年に松本伊代と結婚、2男の父に(長男は俳優の小園凌央)。現在はレギュラー番組のMCを多数務める一方、自身のブランド「FREELY//H」を展開するなど、多方面で活躍。2019年12月、YouTubeに開設した「Hiromi factory チャンネル」は登録者数113万人、総再生回数は1億5千800万回を超える。3月16日に約20年ぶり(ソロとしては初)のCD「神様との約束/八王子のうた」(両A面シングル)をリリースする。

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