「次は対世界に打倒K-1」 天心のRISE最終戦相手・風音が語る“勝利後”のプラン

来る4月2日、東京・代々木第一体育館での“神童”那須川天心のRISEラストマッチの相手が風音に決まった。天心も風音も、同じ那須川弘幸会長を師に持つ、いわば同門対決。しかも今回、天心の父・那須川会長は天心ではなく、風音とともに打倒・天心に燃えており、公開“親子ゲンカ”が実現する。さらに天心からすれば、6月にはファン待望の武尊戦が控えている。さまざまな要素が重なり合う中、重要人物の一人、風音が天心戦後のプランを激白した。

天心のRISEラストマッチの相手でありRISE -53キロトーナメント覇者の風音
天心のRISEラストマッチの相手でありRISE -53キロトーナメント覇者の風音

メイウェザーには「全然ピンと来てなかった」(風音)

 来る4月2日、東京・代々木第一体育館での“神童”那須川天心のRISEラストマッチの相手が風音に決まった。天心も風音も、同じ那須川弘幸会長を師に持つ、いわば同門対決。しかも今回、天心の父・那須川会長は天心ではなく、風音とともに打倒・天心に燃えており、公開“親子ゲンカ”が実現する。さらに天心からすれば、6月にはファン待望の武尊戦が控えている。さまざまな要素が重なり合う中、重要人物の一人、風音が天心戦後のプランを激白した。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

 ちなみにこの話は伊藤代表の弁だが、天心は、もし風音戦が実現した場合、父である那須川会長が風音のセコンドに付くと聞き、「構いません。やってやります。思い知らせてやる」といった見解を示したという。

 風音にこれを伝えると、「それはそう思ってくれんと。本気で来てくれないと」と話し、続けてこう言った。

「こっちだって本気なので。僕は会見でも言いましたけど、TEPPEN GYMの風音であって、会長の弟子やし。だから会長のやり方で思い切り倒してやらあって感じなので……としか思えないですね、マジで。思い知らせてやる? それはこっちのセリフやぞ。TEPPEN GYMのやり方で、会長の作った闘いで勝ちます」

 そう考えると、風音にとっては昨年9月のトーナメント優勝に続き、今回も1万人規模の会場で、しかも天心と闘う大一番。当然、試合順もメインになるだろう。一世一代の大勝負とはこのことだ。

「つくづく思うんですけど、俺の格闘技人生はオモロイし、それが続くなって。だから、ひたすらオモロイなって思いますね。ホンマに。それに尽きるッスね。だから楽しみでしかないですね」

 しかしながら、一部では天心の相手が同門の風音に決まったことに対し、トーンダウンしている声もある。それに対して風音は、「言わしとけばいい。何がどうお言うが僕に決まったんですよ。黙って見とけ。オモロイものを見せたるから。それでも見たくなければ見るなって思います」と語気を強めた。

 また、天心戦が風音の優勝した-53キロではなく、あと数キロ上乗せした、天心側に寄せたものになる。これについても風音は問題ないとの見解を示す。

「僕がやらせてほしいと言って、天心戦をやるので。そりゃあアホみたいに離れていたら別ですけど、そこは全然違いますよね。関係ないですね。むしろあの選手と試合するのに、全部こっちの条件でできるわけがないんですよ。そのくらいの立場の選手やから、ある程度はこっちから歩み寄らんと無理なんですよ。だから僕は体重うんぬんは関係ないですね。この体重で勝ったるんで」

 体重に関しては、過去に天心はエキシビションマッチながら、プロボクシング4階級制覇のフロイド・メイウェザー戦(2018年大みそか、さいたまスーパーアリーナ)や五味隆典戦(2021年大みそか、さいたまスーパーアリーナ)とRIZINスペシャルスタンディングバウト(事実上のボクシングルール)を闘っているが、風音は天心VSメイウェザー戦について、「全然ピンと来てなかったんです」と話した。

次のページへ (2/3) 天心戦という幸運を引き寄せた秘訣
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください