ボクシングで東京五輪の星だった宇佐美正パトリックはなぜLDHからMMAで世界を目指すのか

1度はプロボクサーの道も考えたという宇佐美正パトリック
1度はプロボクサーの道も考えたという宇佐美正パトリック

自身の身の振りを冷静に考えられる素顔

高校時代はボクシングでアマ6冠の実績を残したが、なぜプロボクサーを選ばずにMMAファイターになる道を選んだのだろうか。

宇佐美は「自分の中でプロになっても良かった。ただ知名度がないプロになってもそれで食べていける自信がなかったです。勝っていけば世界にたどり着く可能性はあってもそれには時間がかかる」。

続けて「それだったらオリンピックに出て、オリンピアンっていう名前があって出る方が海外からも注目度が高いというのがあると思う。なのでオリンピックに出てからっていうのにこだわりがあった」と冷静に分析していた。

現在、宇佐美は21歳。3年後のパリ五輪を目指せる環境でもあった。「東京でダメで、プロに行くのだったら、パリを目指そうかなとも考えていた」と打ち明ける。

それでも選んだのはMMAだった。

「パリに出られたとしても、そのときは24歳。そこからプロにいってすぐにチャンピオンになれるかというと……。重量級なので、試合の回ってくる順番とかも考えても厳しいんじゃないかなと」

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