日本のドラマ、映画界を激変させる…Netflix豪華オリジナルコンテンツの狙い
なぜドラマだったものが映画として配信されるようになったのか
ところで、なぜ、ドラマだったものが映画として配信されるようになったのでしょうか? 考えられるのは、国際映画祭での発信です。園監督の「愛のむきだし」(2009)、「冷たい熱帯魚」、「恋の罪」(2011)、「ヒミズ」(2012)などは国際映画祭でも高く評価されています。Netflix発の映画は、ポン・ジュノ監督の「オクジャ」(2017)、ノア・バームバック監督の「マイヤーウィッツ家の人々」(2017)がカンヌ国際映画祭に出品され、アルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA ローマ」(2018)は米アカデミー賞作品賞を始め4部門を受賞するなど大きな話題になりました。「愛なき森で叫べ」がヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映できれば、世界規模での宣伝にもなるというわけです。
“Netflix Japan”にはオリジナルドラマシリーズ「呪怨」(三宅唱監督、2020年春配信予定)もあり、ラインナップが豊富。今後、さらなる存在感を見せそうです。これに刺激を受け、日本のドラマ界、映画界も面白い作品を作ってくれれば、と期待しています。
個別の作品については「Netflixオリジナル作品祭」としてレポートしています。