園子温監督「心筋梗塞の原因はこの作品のせい」オリジナル映画「愛なき森で叫べ」

Netflixオリジナル作品祭レポート第3弾は、園子温監督(57)、脚本の「愛なき森で叫べ」だ。実際の猟奇殺人事件をモチーフに、見た目は明るく魅力的だが、実は他者の心を操り、残虐な行為に走らせる冷酷で猟奇的な男・村田の姿を描く。

園子温監督
園子温監督

Netflixオリジナル作品祭レポート(3)

 Netflixオリジナル作品祭レポート第3弾は、園子温監督(57)、脚本の「愛なき森で叫べ」だ。実際の猟奇殺人事件をモチーフに、見た目は明るく魅力的だが、実は他者の心を操り、残虐な行為に走らせる冷酷で猟奇的な男・村田の姿を描く。

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 園監督作品の「新宿スワンⅡ」(17)に出演した椎名桔平(54)が主演し、でんでん(69)、満島真之介(30)ら園組の常連俳優が脇を固める。2月に心筋梗塞で倒れ、緊急入院した園監督は「心筋梗塞の原因はこの作品のせいといっても過言ではない」と話した。

 トークセッションでは、主演の椎名、でんでん、満島、園監督が顔を揃えた。当初はドラマとして発表された同作品だが、「この世界観はむしろ、映画の方がふさわしい」との判断から、映画としての配信になった。作品は既に完成しているが、ドラマサイズの物語から、映画の長さに編集するには相当な苦労があったようで、園監督は「(自分は)2月に心筋梗塞で倒れて、よみがえってきた。全ての原因はNetflixのせいといっても過言ではない。編集の量がすごくて、長い時間をかかった。慰謝料を払っていただきたい。労災ですね」とポツリ。

椎名桔平
椎名桔平

 主演の椎名は「園監督とは『新宿スワン』でお会いしましたが、以前から園組に入りたかった。その分、大変かなとは思いましたけども、どういう作品なのかは二の次でした。なんでもやろうと思ったんですけども、それ以上にやらされました」と笑いながら振り返った。猟奇的な主人公・村田役については「役作りは考えても無理だなと思いました。底抜けに明るいキャラクター、猟奇的なキャラクターが混在しているから」と話した。

「冷たい熱帯魚」では、猟奇的な殺人鬼・村田を演じたでんでんは「初代・村田役ですが。今回はその逆で被害者役。これから死んでいくというのは体験したことがなかったので、難しくもあり、面白いところでもあった」と振り返った。

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