LUNA SEA結成30周年記念ツアー 2月に声帯手術のRYUICHI、「必ず帰ってくる」と再起誓う

声を枯らして歌うRYUICHIに1万人が思いを届けた【写真:(C)ユニバーサルミュージック】
声を枯らして歌うRYUICHIに1万人が思いを届けた【写真:(C)ユニバーサルミュージック】

6人目のメンバーも歌声を後押し

 声を枯らして歌うRYUICHIに1万人が思いを届けた【写真提供:ユニバーサルミュージック】

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 20分間の換気時間を経て再開された2部は、1993年にリリースしたメジャー2枚目のアルバム「EDEN」に収録した「JESUS」で幕開け。バンド初期にみなぎらせていた鋭さをそのままに。真っ赤なステージでファンと燃え上がった。

「心の声を聞かせて」と呼びかけた「DESIRE」では、観客が合唱する「Shadows of my LUV」の部分が沈黙の時間に。“声を出さない一体感”で揺さぶり続けた。大ヒット曲「ROSIER」では声を振り絞るRYUICHIをINORANがサポート。ダブルボーカルのような形で聴かせた楽曲は、苦境の中でもベストを見せたいという根性を感じられた。

 1・2部を駆け抜けた5人。いまの精いっぱいを全身を使って体現するメンバーを称えるように、アンコールでは1万人がスマートフォンのライトをつけて出迎えた。

「星空の中に浮かんでいるような気分」と目を細めたRYUICHIは、「医療従事者やエッセンシャルワーカーの人たちの頑張りがあって、いま僕たちがここに立てているんだと思います。感謝の気持ちを届けたい」とコロナ禍に書き下ろした「Make a vow」を熱唱。“6人目”のメンバーであるファンが白と青色のライトを揺らし、平穏を祈った。

 2年をかけたツアーについて5人それぞれが振り返ったメンバー紹介の時間。真矢は「2年越しだったけれど、結果こうしてみんなが笑顔になっているのを見て、泣きそうでした。RYUちゃんが全身全霊で思いっきり表現してくれて」と話すと、声を詰まらせ涙を光らせた。

 空を見上げる真矢を見たRYUICHIが目頭を押さえると、客席からすすり泣く声が。沈んだ空気を払しょくするかのように首を左右に振った真矢は「この5人とそしてそれを支えてくれるみんな。本当に誇りに思ってる。愛しています」と感謝した。

 Jは「昨日も言ったけど、オレたちは本当にライブしかなくて。この場所が本当に大好き。みんなと一緒に感じ合える、この場所からいつも新しいことが生まれてきた。オレたちが強くなった2年間。LUNA SEAはここからさらに加速していく」と力を込めていた。

INORANは「音楽業界だけじゃなくて、地球上全ての人が同じ歩幅で歩くことの大切さをコロナのお陰で学ぶことができた。ここまで連れてきてくれてありがとう」と頭を下げた。

 SUGIZOは「コロナ禍で身近な人がその命を全うしていきました。オレたちはここにまだ生きている。奇跡を起こし続ける使命がある。命がある限りオレたちはLUNA SEAという旅を続けます。一瞬一瞬を全うしていきましょう。世界中のみんな心から最高に愛してるぜ」と呼びかけた。

「命を振り絞って歌っています」とSUGIZOに紹介されたRYUICHIは「この景色を見続けるために、LUNA SEAの5人は音楽を続けています。声帯のオペを、大阪公演の後にする予定です。今は光りしか見えていません。先にはもっと大きな光がある。不安を言ったらキリがない。本気になれる仲間、本気になれる人生と出会えた。必ず帰ってきます。待っていてください」と話すと、大きな拍手が送られた。

 声を枯らし生き様を見せつけた3時間のステージ。RYUICHIの「せーの」の声に合わせて全員でジャンプをした後は、最高の景色を目に焼き付けるようにステージの上手、下手へ足を向けファンと思いを交換した。

 最後に1人残ったSUGIZOはスマートフォンを手に会場を撮影。ステージ中央に戻ると、両手でハートの形を作ったファンに向けて1分近く頭を下げた。「ありがとう!」と生声で叫ぶと、両手を合わせて何度も頷いていた。

次のページへ (3/3) 「また歌声聴かせて」と手術前のRYUICHIにエール
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