ゴゴスマ・石井亮次アナ、就活浪人で得た教訓 就活生に金言「賢く見せる必要なし」

就職活動で得た“教訓”を明かした石井亮次アナウンサー【写真:柳田通斉】
就職活動で得た“教訓”を明かした石井亮次アナウンサー【写真:柳田通斉】

好きな番組「クローズアップ現代」と答え全敗、就職浪人

 もっとも、石井アナ自身は就職浪人を経験している。アナウンサー採用試験を約20社受け、全て不合格だった1回目の就活時は、「賢者のよろい」をかぶっていたという。

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「『好きな番組は』と聞かれ、『NHKのクローズアップ現代です。あの30分で世相を斬るのは素晴らしいと思います』と堅苦しく答えたら、すぐに落ちました(笑)。2年目の試験では当時、大好きだったロンドンブーツさんの冠番組を言ったら、本当に好きだから、なんぼでも答えられたんです。そういう『飾らない』という考え方になるまでに、時間はかかりましたけど、そっちの方がいいと僕は思います」

 ただ、石井アナは、就職浪人中の採用試験でも「教訓」を得ていた。

「テレビ朝日で残り12人になり、元日本ハム投手の柴田保光さんをインタビューする試験がありました。その前に紙を見せられ、柴田さんが現役時代にノーヒットノーランを達成された内容などが書かれていました。そこで、僕は『はい、柴田さんです。現役時代、ノーヒットノーランを達成されていますが、どんなお気持ちでしたか』と聞いたところで、『それより、君の名前は?』と聞き返されました。瞬間、『勉強になった~』と思いました。ここで『まずはあいさつから』と学び、どんな状況でも、相手が年上でも年下でも、先にあいさつすることを徹底しています」

 そうした反省も生かし、CBCテレビの採用内定を獲得。目標にしていたアナウンサーになれたことは、就職浪人を快諾してくれた両親、背中を押してくれた兄のおかげだという。

「兄に相談すると、『あきらめたら、それで終わり。もう1度、受けた方がいい。好きなことやらないと、絶対に後悔する』と言ってくれました。そして、父親に留年を申し込むと、『そりゃ、したらええがな』と言ってくれました。父はガソリンスタンドを営んでいて、僕は高1から大学を卒業するまでそこでアルバイトをし、危険物取扱の免許まで取っていました。だから、アナウンサー試験に落ちた僕が家業を継ぐだろうと思っていたはずです。それでも、僕を応援してくれました。家族は昨春から、『ゴゴスマ』が関西でも放送されるようになって喜んでいます」

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