いとうまい子、上場会社の社外取締役に就任「新たなチャレンジとなり、非常に楽しみ」
女優・いとうまい子(57)が22日、不動産テック(テクノロジー)事業を展開する株式会社タスキ(本社・東京)の社外取締役に就任した。都内で開催された同社の定時株主総会で正式決定し、同社は、いとうのコメントを発表した。
AI研究、会社経営に続き、不動産テックのタスキ社
女優・いとうまい子(57)が22日、不動産テック(テクノロジー)事業を展開する株式会社タスキ(本社・東京)の社外取締役に就任した。都内で開催された同社の定時株主総会で正式決定し、同社は、いとうのコメントを発表した。
「タスキ社のAIを活用した不動産業界を改革する取り組みは、私が現在取り組んでいるAI研究による経験や経営者としての知見が活かせる場であると考え、この度、社外取締役として参画させていただくことになりました。コンパクトホテルやDXなど新たな分野に次々チャレンジするタスキ社の姿勢や成長感に、日々刺激を受けています。また、私にとっても新たなチャレンジとなり、非常に楽しみに感じております。タスキ社のさらなる成長に貢献できるよう尽力してまいります」
いとうは芸能活動を続けながら、40代になって「学び直し」を開始。2010年には早大人間科学部(eスクール)入学した。その後、修士課程でのロボット工学研究を経て、博士課程で予防医学の研究をしてきた。さらに、19年からはAIを活用したサービスを提供する株式会社エクサウィザーズ(本社・東京)のフェロー(研究員)としてロボット開発にも取り組んでいる。また、17年にはテレビ制作会社を設立して社長に就任。社員7人から1年足らずで50人以上に成長させた実業家としての実績もある。
一方、タスキ社は13年8月に設立され、20年10月には東証マザーズ市場に上場している。人工知能(AI)プログラムの研究、開発やAIを用いた各種問題解決のサービスも提供していることから、向学心が高く、AI研究、会社経営に取り組んできたいとうに、本名の「小野田麻衣子」としての社外取締役就任をオファー。就任に際して、同社は「当社がクラウドベンダーへと進化を遂げ、不動産業界がテクノロジーによって新たなビジネスモデルを切り開く局面において、その視点を生かしていただきたいと考えています」などとコメントしている。
同社はこの日、大場睦子氏の社外取締役就任も発表した。大場氏はサービス業、金融機関に勤務後、早大商学部に入り、在学中の13年11月に公認会計士試験合格を果たしている。
□いとうまい子 本名:小野田麻衣子。1964年8月18日、名古屋市生まれ。82年、「第1回ミスマガジン」でグランプリを獲得し、翌83年にアイドルデビュー。84年にはTBS系連続ドラマ「不良少女と呼ばれて」で不良のヒロイン役を好演して話題になった。その後も多くのドラマ、映画、舞台に出演。44歳だった2009年1月に5歳下のIT関連の会社員男性と結婚した。向学心と同時に新しい技術への関心も高く、95年には、いち早くインターネットに取り組んだとことでも知られている。