15年続く長寿番組支えるさまぁ~ずの魅力とは モヤさまPが絶賛する田中瞳アナの人間力

田中瞳アナは瞬時に切り替えて羞恥心なく反応

――共演の田中瞳アナウンサーがいい味を出しています。全然知らない中学校の校歌を想像して歌わされたり、おいでやす小田の物まねをむちゃ振りされてもきちんと打ち返します。

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「ああ見えて田中アナは自分から前へ出るタイプではないんです。1歩引いている姿勢がアシスタントとしてさまぁ~ずの2人をちゃんと盛り上げるというか。自分の立ち位置を知っているところもすごくセンスがいい。さまぁ~ずからの無茶振りにも瞬時に切り替えをして何の羞恥心もなく反応する。いいものをもっているなと思います(笑)」

――田中アナは「ワールドビジネスサテライト」(WBS)にもレギュラー出演していますが、そちらとの切り替えも上手に見えます。

「そうですね。番組スタート当初に出演していた大江麻理子アナに近いというか。当時、大江キャスターは報道をやりつつバラエティーもやっていて大変だったと思いますが、『報道は本当に気が抜けない。常にピーンと緊張している状態で仕事をしている。でも、“モヤさま”は休みの日に遊びに来ているような感覚でロケに臨める。“モヤさま”のロケは私にとってご褒美なんですよ』と言っていました。田中アナも3年間出演してさまぁ~ずに対する緊張もだんだん薄れてきました。さまぁ~ずの2人にもけっこう強めに突っ込めるようになったりとか、ロケも本当に楽しそうにやってくれています」

――田中アナの素顔は?

「近所に住んでいるちゃんとした子っていうか。ニュアンスとしてはエンゼルスの大谷翔平に近いかな。立ち居振る舞いや受け答えに悪いところが見当たらない感じというか、怒ることがないです。あいさつもちゃんとしますし、細かいことですが、一般のお宅に撮影でおじゃまするときも、玄関に脱いであるさまぁ~ずの靴やスタッフの靴を全部ちゃんとそろえてから最後に自分が入って行くんですね。取材先のお店を出るときに田中アナが『ありがとうございました』と言っている場面がテレビによく映りますが、テレビに映らないところでもお店の人に『大丈夫ですか』と頻繁に声をかけたり気遣いをしています」

――最後にコロナ禍で撮影に気を付けていることを教えてください。

「マスク対策を重視していますが、素人の方を撮影する場合、ずっとマスクのままで表情が最後まで分からないで終わるというケースがあります。マスクをしていると喜んでいるのか、笑っているのか非常に見づらい。顔が一瞬でも映ればどういう方か分かるので、マスク無しの写真を番組内に入れるように編集しています。こちらがロケでお邪魔しているということですので、無理にマスクを外してください、というのはできません。そこは完全に対策をしながらやっています」

□株木亘 1974年、宮城県出身。東北大学経済学部を卒業後、98年にテレビ東京入社、制作局に配属。「TVチャンピオン」「MUSIX!」「産直限定!通販バトル」「怒りオヤジ3」などを担当し、2006年「TVチャンピオン2」で総合演出に。07年「モヤモヤさまぁ~ず2」を総合演出として立ち上げ、以降「音楽ば~か」「ハレバレとんねるず」「50年のモヤモヤ映像大放出SP」「バカリズムの30分ワンカット紀行」などで総合演出を担当。現在は「モヤモヤさまぁ~ず2」「あさモヤさまぁ~ず2」の演出とプロデューサーを兼務。

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