15年続く長寿番組支えるさまぁ~ずの魅力とは モヤさまPが絶賛する田中瞳アナの人間力

お笑いコンビ・さまぁ~ずが出演するテレビ東京系人気バラエティー「モヤモヤさまぁ~ず2」(毎週土曜、午後11時)とスピンオフ番組「あさモヤさまぁ~ず2」(毎週土曜、午前5時30分)が独自の存在感を放っている。10月から土曜の早朝と夜のダブル放送という異例の編成となっているが、視聴者の反響は予想以上に良く番組スタッフは手応えを感じている。それにしても番組のキャッチフレーズにある「世界一ドイヒー(ひどい)な番組」がなぜ15年も続く長寿番組となっているのか。総合演出を担当する同局の株木亘プロデューサーがさまぁ~ずの魅力やロケの方法論、さらには共演する田中瞳アナウンサーの知られざる素顔を語った。

「モヤさま」「あさモヤ」で街の面白さを伝えるさまぁ~ずの大竹一樹(左)、三村マサカズ(右)、田中瞳アナウンサー(中央)【写真:(C)テレビ東京】
「モヤさま」「あさモヤ」で街の面白さを伝えるさまぁ~ずの大竹一樹(左)、三村マサカズ(右)、田中瞳アナウンサー(中央)【写真:(C)テレビ東京】

「世界一ドイヒーな番組」が15年も続く長寿番組に

 お笑いコンビ・さまぁ~ずが出演するテレビ東京系人気バラエティー「モヤモヤさまぁ~ず2」(毎週土曜、午後11時)とスピンオフ番組「あさモヤさまぁ~ず2」(毎週土曜、午前5時30分)が独自の存在感を放っている。10月から土曜の早朝と夜のダブル放送という異例の編成となっているが、視聴者の反響は予想以上に良く番組スタッフは手応えを感じている。それにしても番組のキャッチフレーズにある「世界一ドイヒー(ひどい)な番組」がなぜ15年も続く長寿番組となっているのか。総合演出を担当する同局の株木亘プロデューサーがさまぁ~ずの魅力やロケの方法論、さらには共演する田中瞳アナウンサーの知られざる素顔を語った。(取材・文=鄭孝俊)

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――テレ東は秋の改編で「モヤさま」を日曜午後9時から土曜午後11時へ移動し、早朝の「あさモヤ」も新たにスタートさせました。両番組はどのように差別化していますか?

「夜の『モヤさま』は今までやってきた15年の歴史を引き継いでいますが、早朝の『あさモヤ』は行く理由も目的もない、ただ地名が面白いとか単純な興味だとか、今まで絶対できなかったことにチャレンジしています。僕の実家は仙台市内なんですが、本当に田舎でテレビ的な見どころがないマイナーな街です。実家に帰ったとき、逆にここで『モヤさま』を撮ったら面白いんじゃないかって思いました。道端に落ちている花とか公園の遊具とか何でもないようなものをいじるのがさまぁ~ずは非常に上手なので、何もない僕の地元でも面白くしてくれるはずだ、というひらめきがあってそれであえて何もなさそうな街を選んでやってみたら面白かった。朝と夜の違いということで言えば、朝は実験的な試みですね」

――「モヤさま」は2007年の番組スタート以来7回目の枠移動です。

「この番組ってどこの時間帯でもできるんです。最初は2007年1月3日にさまぁ~ずと大江麻理子アナ(当時)による特番として昼に放送されたものが好評で同年4月から深夜帯でレギュラー放送が開始され、その後、ゴールデンに移動しました。特定の時間帯がドンピシャ、というよりそれぞれの時間帯に合わせて見てもらえる番組なので、会社としても動かしやすい番組だなと思います。ゴールデンっていろいろ規制や縛りがあるんですが、昔のように自分たちが作りたい番組を羽を伸ばして自由に作りたいということで深夜帯への移動となりました。そして朝帯はさらにもっと遊べる枠だと思います。この2つの枠は今までやったことがないチャレンジなので作っていて面白いです」

街を歩いてみて面白いと思ったものをそのまま表現

――土曜午後11時という現在の枠の居心地はいかがですか?

「基本的にやっていることはずっと変わらないしロケして最終的に仕上げるというスタイルも変わっていません。放送時間が30分に短くなりましたが、寝る前にだらーとゆっくり見る時間帯としては土曜の午後11時は視聴者の生理にとって非常に気持ちいい時間帯だなと思います」

――見逃し配信や録画の視聴が増えていますが、番組制作に影響はありますか?

「『モヤさま』の方は作りとしては深夜になったから深夜ぽく作るというのではなく、これまで通り僕らが街を歩いてみて面白いと思ったものをそのまま表現するというスタイルは変わっていません。早朝の『あさモヤ』に関しては朝5時30分に起きて見るのは大変だと思いますが、作る側としては朝の番組というコンセプトを忘れちゃいけないと思っています。早起きしている人はこういう番組を見たいよね、といったところは意識しています」

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