過去に4度の計量失敗とそれにまつわる夢遊病騒動他で物議を醸した“お騒がせ女子格闘家”のKINGレイナが久々に公式戦に出場する。11日に東京・竹芝のビューピアホールで開催される「skyticket Presents DEEP JEWELS 35」がその舞台。試合まで約2週間と迫った11月末、DEEP関係者がKINGの自宅を訪ねるというので、体重計を持参して同行してみると…。（取材・文＝“Show”大谷泰顕）

　最近、新居に引っ越しをしたばかりというKING。部屋には、2匹の猫と山積みになった段ボール箱が置かれていた。

　今回はフェザー級での契約のため、リミットは65.8キロ以下だが、緯度や高低差などの地域差によっても微妙に体重が変わるため、1パウンド（約454グラム）は容認するのが世界的な基準になっており、プラス500グラムは認められる。つまり66.3キロ以下が上限となるが、もしそれをクリアできなかった場合でも、対戦相手がそれを承知で受ければ、プラス2キロ以下、今回の場合では67.8キロ以下までは試合は行われる。その場合は体重超過した選手が試合に勝っても無効試合になるという。

　それを踏まえて、KINGに体重のことを尋ねると、開口一番こう言った。

「頑張ってます」

　最近はサウナスーツを着て柔術の練習をし、帰宅すると浴槽では半身浴をしているという。

　しかしながら関係者からすると、KINGが体重超過せずに試合をするのは至難の業のようだ。

　去る5月5日に後楽園ホールで行われた東陽子戦を例に取ると、試合は64キロ契約だったが、関係者が事前にKINGに伝えた契約体重は63キロ。つまりそれが1キロであってもサバを読んで伝えておかないと、最悪は試合が成立しない可能性が出てきてしまう。

　ちなみに東戦は「ひと月で15キロ落とし、なんとかクリアできた」（KING）という。