「内藤のプロレス嗅覚はすさまじい」BUSHIが明かす盟友の素顔とノア元日“X”サプライズの舞台裏

今年の元日。プロレスリング・ノアの日本武道館大会に「LOS TRANQUILOS de JAPON」の内藤哲也と参戦し、GHCタッグ王座の一発奪取に成功したBUSHI。2025年5月に新日本プロレスを退団し、久々の日本マットへの登場ながらいきなり大きなインパクトを残した。その後、すぐにノアのリングにはなくてはならない存在に。そのBUSHIへのインタビュー前編では、ノアについて、そして盟友・内藤について聞いた。

ノア参戦・盟友内藤哲也について語ったBUSHI【写真:橋場了吾】
ノア参戦・盟友内藤哲也について語ったBUSHI【写真:橋場了吾】

会場へ向かう途中の、内藤との”プロレス的答え合わせ”が大好き

 今年の元日。プロレスリング・ノアの日本武道館大会に「LOS TRANQUILOS de JAPON」の内藤哲也と参戦し、GHCタッグ王座の一発奪取に成功したBUSHI。2025年5月に新日本プロレスを退団し、久々の日本マットへの登場ながらいきなり大きなインパクトを残した。その後、すぐにノアのリングにはなくてはならない存在に。そのBUSHIへのインタビュー前編では、ノアについて、そして盟友・内藤について聞いた。(取材・文=橋場了吾)

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 BUSHIは2007年に全日本プロレスでデビュー、2012年に新日本プロレスへレンタル移籍。そして2013年からは完全移籍を果たし、12年間を新日本で過ごした。そして2025年5月、内藤哲也とともに新日本を電撃離脱。その後は海外のリングにも上がり、今年元日からはプロレスリング・ノアへ定期参戦している。

「(新日本とノアの違いは)リングが違うぐらいしか感じないですよ(笑)。僕は新日本も全日本もノアも、結構万遍なく見るんですけど、多様化はしてきているじゃないですか。生え抜きの選手だけではなく、他団体から入ってきている選手も多いので、時代が変わればスタイルが変わるじゃないですけど。もちろん、リングの高さだったり硬さだったりフェンスだったり……あとマットの感覚は違いますよね。ノアの場合、テクニックで言うなら全日本プロレスからの流れがあるわけじゃないですか。

 今いるレスラーだったら、丸藤(正道)だったりKENTAだったり。僕も、全日本の合宿所を経験していますけど、(ジャイアント)馬場さんの流れを持つ現代ノアのプロレス、そして(アントニオ)猪木さんの流れを持つ現代新日本。違いはあるんですけど、やる側はそこまで感じないというか。普段戦っていない相手なので、新しく感じるだけであって。なので、その新しさというか刺激はすごくありますよね。あと、お客さんの雰囲気も新鮮かな。新日本では、なかなか行けなかった会場にも行けるのでね」

 その中でも変わらないもの、それが内藤哲也の存在だ。”制御不能なカリスマ”と称され、数々の賞・タイトルを獲得してきた内藤とは、お互いがプロレスラーになる前からの知り合いで、実に20年以上の付き合いになる。

「(内藤は)プロレスへの”嗅覚”がすさまじいですね。あと結構ね、頑固だから(笑)。『こうしたら、こう』という感じのプランでいく選手ですよ。試合をやっていく上でもそうですし、試合中のコントロールの仕方もですし。僕がすごく好きなのは、試合会場に行くまでの道のりで、内藤と”答え合わせ”をすることなんですよ。例えば、シリーズの対戦カードやビッグマッチへのスケジュールが発表されたときに、どうやっていこうかみたいな、まるで詰め将棋をやるような感じですよね。Yahoo!知恵袋的な……プロレス知恵袋みたいな感じ(笑)。あいつの嗅覚は、すごいんですよね」

内藤(右)とノアマットで大暴れしている【写真:(C)プロレスリング・ノア】
内藤(右)とノアマットで大暴れしている【写真:(C)プロレスリング・ノア】

内藤のGHCヘビー級戴冠は僕の予言通り

 BUSHIは、その内藤の”嗅覚のすごさ”の一例を挙げてくれた。

「1月1日のノア。普通に出たらつまらないから、もう誰もが『内藤哲也が出る』とわかっている状態でもXにしてくれという提案をした内藤なんですよ。僕は『そこまでわかっているんだから、出した方が良くない?』って言ったんですけど、『それは当日までに自分も楽しみたいし、お客さんも楽しませたい』と。いざ入場したときに、ドッカーンだったわけじゃないですか。一回フェイクを入れて、さらに本人が出てくるという構想は、内藤の頭の中では、去年の11月の段階でできていたんだなと思いましたね。その後の(新日本プロレスの)1.4東京ドームの棚橋弘至引退試合の出方も2人で相談して決めたんですけど……そのあたりの詳細は全部、『BUSHI自伝 EN SERIO マジで!』に書いてあるんで、そちらを読んでもらって(笑)」

 そして内藤は、8.9後楽園大会でシェイン・ヘイストをすさまじい角度の旋回式デスティーノで破り、GHCヘビー級王者となった。

「僕の予言通りですよ(笑)。今年3月だったかな、神戸サンボーホールでGHCタッグの防衛戦があって、ノアのリングでは初めて『デ・ハポン』締めをしたんですけど、その試合後のコメントで言ったんですよ。『内藤のコンディションが整ったときには、無双するぞ、大爆発するぞ』って。それがヘイスト戦で出ましたよね。僕には、そこまで見えていた気がします」

(24日配信の後編へ続く)

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