明石家さんま企画のアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」、来春に米国での劇場公開が決定

明石家さんまが企画・プロデュースしたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」が、来春に米国で劇場公開されることが決まった。

アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」が北米進出だ【写真:(C)2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会】
アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」が北米進出だ【写真:(C)2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会】

アニメーション制作をSTUDIO4℃が手がけた

 明石家さんまが企画・プロデュースしたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」が、来春に米国で劇場公開されることが決まった。

 直木賞作家・西加奈子の小説が原作で、大竹しのぶが主人公を演じたハートフルコメディー。「ドラえもんのび太の恐竜2006」(06年)の渡辺歩が監督を務め、アニメーション制作をSTUDIO4℃が手がけた。

 今回、大人向け・ファミリー向けのアニメーション作品を制作・配給するGKIDSが「FORTUNE FAVORS LADY NIKUKO(漁港の肉子ちゃん)」の北米での配給権を獲得。来年春ごろに米国で劇場公開されることになった。

 今回の契約は、GKIDSがSTUDIO4℃の過去の作品である「海獣の子供」(渡辺歩監督作品)、「MFKZ(ムタフカズ)」、「マインド・ゲーム」、「ジーニアス・パーティ」、「ジーニアス・パーティ・ビヨンド」の配給に続く、両社のコラボレーションとなる。

 GKIDSは、受賞歴のある長編アニメーションを大人向けとファミリー向けに制作・配給。アカデミー賞長編アニメ賞に12回もノミネートされている。また、「千と千尋の神隠し」、「となりのトトロ」、「もののけ姫」など、世界で最も愛されているスタジオジブリの映画や、世界的に高い評価を受けているテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の北米配給も行っている。

 GKIDSのデビッド・ジェステッド社長は「彼らの特異な芸術性と才能がふんだんに表現された本作で、明石家さんまクリエーティブ・プロデューサーと渡辺歩監督とご一緒できることに大変興奮しております。『漁港の肉子ちゃん』は、忘れがたいキャラクターと、コメディーとドラマの痛快なミックスで構成された、心の広い青春物語であり、来年ここで観客にインパクトを与えることは間違いありません」とコメント。

 一方の渡辺監督は「素晴らしいニュース! 本作がアメリカの皆さんにご覧いただけることにとても興奮しています」と喜びを表現。続けて、「渡辺は折に触れ、芸術まで高まったアメリカのエンターテインメントに刺激されていると感じています。今回初めて明かす秘密として…肉子の劇伴も主題歌も何もないころ、この映画の設計図を引くときに必ず聴いた歌があるのです。その昔、アメリカの皆さんはこの歌を口ずさんで苦境を乗り越えたそうです。エンターテインメントの力を感じる素晴らしいエピソードです。本作の精神に少なからず影響を与えています。皆さんにそれが伝わるとうれしいです! アメリカが生んだ名曲『On The Sunny Side Of The Street』に感謝を込めて…」と、エピソードを紹介している。

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