6歳から合唱団 多摩美在学中から女優デビュー 26歳が映画で“大役”をつかむまで

女優の川添野愛(26)が、井之脇海主演の映画「ミュジコフィリア」(11月19日公開、京都先行公開中、谷口正晃監督)で、山崎育三郎の恋人役、谷崎小夜を演じた。多摩美術大学在学中から女優デビューし、キャリア5年の川添にとって、映画での大役。井之脇と山崎の素顔とは、川添の目指す女優とは。

映画「ミュジコフィリア」で山崎育三郎の恋人役を演じた川添野愛【写真:荒川祐史】
映画「ミュジコフィリア」で山崎育三郎の恋人役を演じた川添野愛【写真:荒川祐史】

川添野愛インタビュー、映画「ミュジコフィリア」で山崎育三郎の恋人役

 女優の川添野愛(26)が、井之脇海主演の映画「ミュジコフィリア」(11月19日公開、京都先行公開中、谷口正晃監督)で、山崎育三郎の恋人役、谷崎小夜を演じた。多摩美術大学在学中から女優デビューし、キャリア5年の川添にとって、映画での大役。井之脇と山崎の素顔とは、川添の目指す女優とは。(取材・文=平辻哲也)

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「ミュジコフィリア」は、さそうあきら氏の人気コミックが原作。京都の芸術大学を舞台に、美術学部に入学した主人公・漆原朔(井之脇)がさまざまな人や音楽と出会い、成長していく姿を描く。川添が演じた小夜は、主人公の異母兄でライバルでもある貴志野大成の恋人役だ。

 オファーを受け、「あまりにも重要な役だったので、ドッキリだと思いました」と話す。小夜は大成を見守り、その将来まで考えるという女性だ。「すごく強い人だなって思いました。小夜は、自分自身のこと、音楽の進む先でずっと悩んでいる感じに見えるかもしれないんですが、たいちゃん(大成)のことを思って、自分が身を引くことを考えたりもする。そんなことは、強くないと言えないし、優しくないと言えない。一見おしとやかですけど、内に秘めている静かな青い炎のようなものを感じました」。

 山崎との初共演には「山崎さんのことを嫌いになる人はいないと思います。指揮を振っている姿は気品がありとてもすてきでした。ファンの皆様はきっとそんな魅力を堪能していたただけるのでは」と話す。

 クールに見える山崎だが、その実像は少し違った。「真摯(しんし)で上品で皆さんのイメージそのままです。お会いしたら、フレンドリーでとても気さくな方でした。撮影の合間にも、幼少期から今に至るまでのお話をかなり濃く聞かせていただきました。山崎さんは年齢も経験値、性別も関係なく接してくれましたが、アメリカ留学の経験で、人との関わり方が変わったとおっしゃっていました」。

 一方、主演の井之脇は、「以前三浦透子さんとダブル主演をされていた『月子』という大好きな映画があって、なんて素敵な役者さんなんだろうとずっと気になっていたんです。私は、あんまり自分から話しかけるタイプじゃないんですけど、初日に勇気を振り絞って、それだけは伝えました。そうしたら、海くんも、めちゃくちゃ人見知りだと分かりました。何か覚悟を決めて、ドシッと現場にいてくださるタイプの座長という感じでした」と明かす。

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