「全裸監督」主演の山田孝之が村西とおる役「これが日本。すべてが詰まっている」

満島真之介
満島真之介

村西監督とも対面…山田「隙間なくしゃべるのをずっとみていました」

 満島は「村西さんは生まれた時から変態だったわけではなく、サラリーマンで当たり前の普通の生活を続けていた。(仲間と)出会ってしまったゆえの、運命みたいなもの。出会った瞬間に花火が上がったのでしょう。こういうものが革命を起こすんだろうな、と感じました」。村西の仲間を演じる玉山は「勉強ばかりしていて、出版社に入った、人よりオナニーの数が多い男性がメジャーに成り上がっていく。あの時代は激動だったと思う。僕の登場シーンはオナニーなんです」と明かした。

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 伝説のAV女優・黒木香をモデルにしたヒロインを演じた森田はオーディションで役を勝ち取った。「(ベッドシーンの撮影は)みんなインフルになって、延期しないかなと思いました。セックスシーンをリハーサルしたんですけど、監督がAV男優の方と絡んで、お手本を見せてくれました。それを見たら、私はなんで恥ずかしかったんだろうと思い、その熱量が高さで、徐々に乗り越えていきました」と振り返っていた。

森田望智
森田望智

黒木香役はオーディションから森田望智に…1日10時間以上のベッドシーン

 撮影は比較的余裕を持ったスケジュールで行われたそうだが、苦労したのは1日10時間以上をかけたというベッドシーン。「ここをどういうふうに乗り越えようか、と思った。俳優が腰を悪くするんじゃないか、と思いましたね。ほとんどアクションを撮っているような感覚でした」と武監督。山田も「体中の筋肉を使うので、全部、筋肉痛になるんだと思いました」と明かした。

 キャスト陣は80年代を知らないが、「時代のことは意識していなかった。今の時代でも、熱を持って突き進んでいる人はいる」(山田)、「今に生きるのが必死だと過去のことを聞くことはないんですけども、親との会話が増えました」(満島)、「80年生まれなので、バブルの時は幼稚園。閉塞感、危機感は薄かったかな」(玉山)、「セットはラーメン博物館みたいだな、と思いました。肩パッド、竹の子族……。時代の爆発力を感じていました」(森田)。

 ドラマは8月8日(木)から、全世界190カ国に配信予定。山田は「これが日本だ! ここにすべてが詰まっている。けれど、オリンピックが中止にならないか、心配です。全力でぶつかって、楽しかった。ずっと、この空間にいたいと思った。こんなことは20年間やっていて、初めて。190の国のうち、いくつかは入国拒否されるかもしれない」と自信を見せながらも、少し心配そうだった。武監督は出演者をたたえ、「びっくりしますよ。この4人は。普通な人間がトランスフォームしていく。この素敵なキャストを見て欲しい」とアピールしていた。

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