かつみさゆり「生まれ変わっても夫婦がいい」 さゆりを変えた、かつみが号泣した日

さすがのプロポーション! 「もっと短いスカートでもよかったかも」と笑顔のさゆり【写真:荒川祐史】
さすがのプロポーション! 「もっと短いスカートでもよかったかも」と笑顔のさゆり【写真:荒川祐史】

「人間は1人なんだ」 家族愛を信じられなかったかつみを変えたさゆりの愛情

「休むことが決まってからは、スタッフさんたちがスケジュールを組み直してくれて、休むまでの間に2本録りをしたり、ちょっとでも休んでいないように見せようとしてくれました。私が心置きなく休めるようにそこまでしてくれるなんて……。あんなに感謝をする日々はなかったです。私にとってあの1か月は神さまからのプレゼントのような期間でした。周りの方の思いを感じて感謝することができましたし、かつみさんにも感謝できた。ファンの人たちも千羽鶴を折ってくださったり、手紙をくださったり……。10年間ちゃんと頑張ってきた分のプレゼントだったのかもしれないです」

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――入院先にはかつみさんもお見舞いに訪れていたのでしょうか。

「出会った当時のかつみさんは家族の愛情を知らない人だったので、『入院先に見舞いに来られても休めないから行かない方がいい』という話をしていたことがあって。そのときは、『もし私が入院したらひとりぼっちでいないといけないのかな』と思っていたのですが、いざ私が倒れたら、かつみさんは泊まり込みで私の面倒を見てくれたんです。結婚して一緒になった当時は『最後はさみしい老後を送るんじゃないかな』『病気になったらさみしい思いをするのかな』と不安だったのに……。こんなに愛情を返してくれる人になったんだと思いましたね。

 かつみさんは本当に変わりました。私の日々をずっと見てくれていたんだと思います。昔のかつみさんは家族を信用できない環境で生きてきたからか、『人間はひとりなんだ』という考えが会話の端々に出ていたんです。私はありがたいことに家族の愛情をいっぱいに受けて育ったので、家族のあったかさをかつみさんにも感じてもらいたかった。その愛情を返してもらえそうにないことは度外視で、とにかく私が愛情をあげたかったんです」

――もし、もう一度生まれ変わったとしても、かつみさんと夫婦になると思いますか。

「はい! なると思います。よく『さゆりちゃんはかつみさんを旦那さんにしてよくやっているね』と言われますが、実は、私のことをちゃんと面倒見れるのもかつみさんだけなんじゃないかな。私、こんな格好しているけど、これは芸ではなくて本気でやっているんですよ(笑) 50歳越えて、ミニスカート履いて、カラコンつけて、ツインテ―ルしている奥さん、イヤでしょ? そんな私が横にいても大丈夫な旦那さんも、そうそういないと思います。私のことを面倒見れるのも、かつみさんだけかもしれないですね」

□さゆり(かつみ・さゆり)
1969年7月15日、兵庫県生まれ。2000年に夫であるかつみと「かつみ・さゆり」のコンビを結成。ヘアゴムの飾りを自分で引っ張る「ボヨヨーン」のギャグで人気を得る。新婚時代から夫の借金を2人で返済し続け、その間、幾度とかつみの事業の失敗を経験する。04年、自身の病で倒れ入院するも1か月で復帰した。近年はロケ芸人として多くのテレビ番組で活躍している。若い人に教えてもらいながら開設したSNSは、インスタグラムではさゆりの美脚投稿が、YouTubeでは美容動画が合計650万再生(21年8月19日時点)を超えるほど話題に。ツインテ―ルにミニスカの衣装はデビュー当初から変わらず、数々の苦労を乗り越えてきたとは思えないかわいらしさ、美しさが今、多くの女性を惹きつけている。21年、コンビ結成21年、結婚25年の銀婚式を迎えた。『さゆり52歳 生き様ビューティー』(税込み1430円/ヨシモトブックス)発売中。また、TSUTAYA EBISUBASHIオンラインショップにて直筆サイン本が限定販売中。

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