【気になる人】50億円の借金、懲役370年求刑の村西とおるAV監督が語る地獄から這い上がる原動力とは

73歳でも「まだまだだなあ」と思うという【写真:坂本俊夫】
73歳でも「まだまだだなあ」と思うという【写真:坂本俊夫】

あきらめずに挑戦する、そして挑戦に失敗は付きものだ!

 それにね、もうダメだと思っても、ひょっとしたら最後の最後に助かるかもしれないと想像する力、人間はこれを誰でも持っています。人類の歴史を見てください。有史以来、疫病や戦争、自然災害、飢饉など、数々の困難がありました。それでも人間は決して投げやりにならずに頑張って子孫を残してきました。絶望して簡単にバンザイしてしまうようだったら、今日の人類の歴史はないんです。意識していないだけで、私たち人間はそういう生命力を持っているんです。私もそうでしたし、みなさんも逆境になったらわかります。そう簡単にはあきらめないはずです。最後まで決してあきらめることのない、人類のDNAを持っているんですから。

 逆境の時に限らず、人生、あきらめずに挑戦することです。挑戦することをリスクだと思っている人も多い。しかし、失敗を恐れて挑戦しないこと、何もしないことが最大のリスクなんです。まだまだだなあ、一から勉強しないといけないなあなどと、私だって思います。自己嫌悪にも陥ります。そしてそんな自分自身をいつも叱咤激励しています。次の挑戦で頑張ろうと。自己嫌悪に陥るのはすばらしいんですよ。それが挑戦につながるのですら。

 挑戦に失敗は付きものなのです。失敗しない人生などありえません。メジャーリーガーの大谷翔平選手(27)でさえ、どれほど失敗していることか。失敗の連続の先には必ず出口があるんです。だから失敗はいい財産だと思い、その財産を蓄積しているんだという思考回路を持つことです。どんな逆境にあってもオレはめげずに、失敗や逆境を糧にしていくんだ、栄養にしていくんだと、この思考回路さえ持てれば、世の中、怖いことはないのです。このような思考回路で私は生きてきました。

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