【ズバリ!近況】水着、コスプレ、YouTubeにも挑戦するクイズの女王 62歳宮崎美子を突き動かす力とは

まだライブはやったことはありませんが歌番組には出てみたいです【写真:荒川祐史】
まだライブはやったことはありませんが歌番組には出てみたいです【写真:荒川祐史】

クイズの女王はクイズのための勉強はしない

 クイズ番組ももちろん楽しくやらせていただいているんですけど、そのために勉強することはないかなあ。以前、ある番組の企画で漢字検定1級に挑戦した時だけは勉強しましたけど(※2)、テーマが決まっていない限り、準備のしようがないでしょう? 学校の試験と違って、クイズの出題範囲は無限ですから。私はたまたま読んだ本や、人から聞いた話が役に立った時がいちばんうれしいのね。「あ、これは先週読んだ小説に書いてあった!」という時が最高に楽しい。でも知識の海は広くて深いですから、知れば知るほど「自分は何も知らないな」と思いますね。
(※2)宮崎さんは2009年に漢字検定1級合格

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 YouTubeチャンネルにはクイズに関する動画もありますが、今年は歌唱動画も複数投稿しています。それは昨年秋、かつて私を担当してくださっていた谷田郷士さんという音楽プロデューサーから声をかけられたのがきっかけでね。私自身も「来年は歌に挑戦してみようかな」と思っていたところだったので、お力を借りながら、四季折々の童謡を歌ったり、先輩である大竹しのぶさんの歌をカバーしたりしています。

 谷田さんは私が1981年に歌手デビューした時のディレクター。当時は八神純子さんや吉田拓郎さん、大貫妙子さん、坂本龍一さん、矢野顕子さんなど、錚々(そうそう)たる方たちにお願いして、すてきな楽曲をたくさん作ってくださいました。私と同じ熊本のご出身で高校の先輩でもあるんですが、ある時、その谷田さんから「詞を書きなさい」という宿題が出て。「無茶ぶりをするなぁ」と思ったんですけど、先輩には逆らえません(笑)。お題は「ビオラ」で、控えめでさりげなく咲いているビオラの花と、音の厚みを出すためにバックで演奏を支えている楽器のビオラのイメージを重ね合わせて書くように、と言われました。

 歌だけでなく作詞まで――。私にとっては大きな挑戦でしたが、何とか書き上げた詞に素晴らしいメロディーとサウンドを乗せてくださったのが、ハンバートハンバートの佐藤良成さん。9月15日には34年ぶりの新曲「ビオラ」として配信リリースされました。しかも9月29日にはかつて発表した楽曲を網羅した40周年記念アルバム「スティル・メロウ」もリリースされて、自分でも想像しなかった展開になっています。

 最近つくづく思うのは、小さくても最初の一歩が大事ということ。YouTubeも最初は「え~、私が?」と思いましたけど、始めてみたら楽しいし、続けるうちに「あれも」「これも」とアイデアが湧いてきて。お休みの日も「次は何をやろうか」とか「今度はこういう本を紹介したいな」と考えている自分がいるんですね。ちょっとでも前に踏み出したことが新しい発見や興味につながるんだなあと感じています。

 この次の挑戦ですか? う~ん、なんだろう。せっかく新曲を出したので、歌番組でしょうか。歌手デビューした頃に2回しか出ていないので、出演できるように頑張りたい。今日の服や靴、アクセサリーは「ビオラ」をイメージして新調したので、ぜひこのスタイルを歌番組でもお披露目したいですね。ライブについては今まで一度もやったことがないので、かなりハードルが高いですけど、以前の曲もちゃんと歌えるようになったらチャレンジしようかな。50周年だとちょっと先すぎるので、45周年くらいを目標に(笑)。

□宮崎美子(みやざき・よしこ)1958年12月11日、熊本市生まれ。大学在学中、週刊朝日「篠山紀信があなたを撮ります・キャンパスの春」に応募。80年1月25日号に掲載されたことを機に、ミノルタ(現・コニカミノルタ)のCMに出演し、一躍時の人となる。同年10月、ポーラテレビ小説「元気です!」(TBS系)主演で、女優としてデビュー。出演作は映画「雨あがる」(2000年)など多数。博学多才で、近年はクイズ番組やバラエティでも活躍中。2021年は9月29日に40周年記念アルバム「スティル・メロウ ~40thアニバーサリー・アーカイブス」をリリース。10月10日スタートの連続ドラマ「日本沈没 希望の人」(TBS系)ではヒロイン(杏)の母親を演じる。

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