清水寺で初ロック ギタリストのMIYAVIが上妻、右近ら盟友とともに奉納ライブ

“和”の上妻、“洋”のMIYAVIのバトルが勃発【写真提供:LDH】
“和”の上妻、“洋”のMIYAVIのバトルが勃発【写真提供:LDH】

ギターと三味線バトルに歌舞伎の早替えも 裏テーマは「開会式、俺たちならこうする」

 ジュディ・ガーランドが主演したミュージカル映画「オズの魔法使い」(1939年公開)の劇中歌「Over The Rainbow」をカバーした場面では、金のかんざしが目を引く女形に扮した右近がステージに降臨。手にした扇子を伏せたり、開いたりしながら美しい舞いを見せ、観客を魅了した。本堂から天に向かって七色の光の虹がかけられた瞬間、右近がまとっていた黒の着物が、真っ白な衣装に早替わり。日本を代表するエンターテインメントとの融合でファンを歓喜させた。

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 約1時間半で22曲を披露した公演の最後には「ひとつになりましょう!」と、他者との共生をテーマにした「The Others」を熱唱。月の光が差し込むステージに全出演者を呼び込むと「みんな違うけれど、俺たちは一つになれる」と天に向かって叫び続けた。

 今回で6度目となる「MIYAVI Virtual LIVE」は「コロナ禍だからこそできることを」と企画されたバーチャルプロジェクト。これまでドローンを使った無人撮影、チームラボプラネッツでの演奏のほか、現実世界と仮想世界を融合する「XR技術」を駆使した配信など、画期的な試みを続けてきた。

「コロナだからできなかったと言いたくなかった」と動き続けたMIYAVI。「今日は上妻さんとか、同じ時代に、世界で戦っている同志と、日本でしかできないこと、日本だからできることを、ここ清水寺から世界に向けて発信することができた」と胸を張っていた。

 世界の平穏を願い行われた奉納ライブは、MIYAVIの公式YouTubeチャンネル、CLなどを通じ、26日の午後8時から世界に向けて無料配信された。「裏テーマは『オリンピック開会式、俺たちだったらこうするぜ』」と世界を駆けるサムライギタリストはいたずらっぽく笑った。

 熱狂をそのままに、9月30日のカナダのカルガリーから、北米ツアーを開催。12月9日からはZepp Sapporo(札幌市中央区)を皮切りに、全5都市を巡る日本ツアー「MIYAVI Japan Tour 2021 “Imaginary”」を行う予定だ。

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