RIZINバンタム級GP参戦中の金太郎が2回戦を予想 同じ大阪人の皇治とのMIXルール戦にも言及

グランプリの“勝敗予想”

 さて、金太郎が出場する「RIZIN.30」では、金太郎の試合を含めグランプリの2回戦が4試合行われる。そこで金太郎に、自身の試合以外の3試合の勝敗予想をしてもらった。

◇朝倉海VSアラン“ヒロ”ヤマニハ

「いい試合になるんじゃないかと思います。ヤマニハ選手は打撃も組みも強い。経験もあるから(朝倉は)簡単に倒せる相手じゃないと思いますね。予想というか、自分の感情で言ったら、ヤマニハ選手を応援しています」

 金太郎は過去に1度、ヤマニハに勝ったことがあるだけに、ヤマニハに対する思い入れがあるようだが、ヤマニハと言えば、昨今の格闘技界に旋風を巻き起こしている、ボンサイ柔術の使い手だ。

「(「RIZIN.28」で朝倉未来を絞め落とした)クレベル・コイケを見てもそうですけど、ボンサイ柔術は寝技が強いのはもちろん、闘い方がうまいですよね。細かいところで肘を入れたり。テイクダウンを逆に引き込みにしてスクランブルに持ち込んだり。力を使わずに闘っている」

 仮の話、ヤマニハが朝倉に勝った場合、金太郎との元「THE OUTSIDER」対決は消滅する。いや、来年以降に持ち越されることは確実になるが、これに関して金太郎は「しっかり自分が上がっていけばそうなったりすると思うので、しっかり上がっていきたいと思います」との見解を示した。

◇扇久保博正VS大塚隆史

「(金太郎は大塚に挑発されたことがあったので)僕は一時、大塚選手とやりたいと思っていたんですけど、この間の記者会見で(扇久保が)『大阪組は弱い』って言って。僕に対して言っているのかと思って。あのときはうまいこと言えなかったんですけど、せっかくの会見なのに、言い返したりひんかったですよね。逆に、もうちょっと言ったほうがよかった。だからこの試合は扇久保選手に勝ってきてもらって、(次の準決勝で)バチバチにやりたいなと思いますね」

◇元谷友貴VS瀧澤謙太

「個人的な予想やったら、瀧澤選手が勝つと思いますね。(元谷にとっては)相性がよくないと思います。(瀧澤は)寝技から逃げるのを徹底していますよね。極め、タックルを(瀧澤から)取るのが簡単じゃないのかなって。打撃の勝負になったら瀧澤選手が勝つと思いますね」

 ところで、今回のJAPANグランプリは、1回戦の8試合が4試合ずつに分けられ、「RIZIN.28」(6月13日、東京ドーム)と「RIZIN.29」(同27日、丸善インテックアリーナ大阪)で実施された。

 金太郎は伊藤空也との1回戦を、地元である大阪、つまり「RIZIN.29」で争ったが、その試合はセミファイナルで行われている。ではメインはというと、その日、4人で争われた、ワンナイトキックトーナメントの決勝戦だったが、「RIZIN.29」は皇治が1回戦で梅野源治に向かって放つ形になったバッティングにより病院送りにされ、決勝戦が争われるか否かを含め、協議が行われるような、めったにお目にかかれない雰囲気だった。

「会場の雰囲気も特には分からなかったですね。自分の試合のことで頭がいっぱいだったので。でもセミファイナルであろうが、メインだろうが、僕がやることは同じ。意識はしなかったです」

 金太郎は試合前後の会場の様子を振り返ったが、大会終了後には、皇治のバッティングを巡って、とくにSNSではさまざまな関係者や選手による見解が示され、いわば「バッティング問題」が物議を醸していた。

 これに関して金太郎は、「キックの試合は見ていなかったんですよね。だからバッティングがあったっていうことぐらいで、気にしていなかったです」と話し、続けて「皇治選手は同じ大阪だから盛り上げられたらいいなっていうぐらいで」と話すにとどめた。

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