日向野祥「あの言葉がなかったら役者の道に進んでいなかった」 美容師の道を断念した恩師の言葉

映画「遊星王子2021」の場面写真【写真:(C)2021「遊星王子2021」製作委員会】
映画「遊星王子2021」の場面写真【写真:(C)2021「遊星王子2021」製作委員会】

ヒーローは学生時代のバレー部の顧問の先生

――印象に残っているシーンやエピソードを教えてください。
「パン屋さんのシーンは、楽しくて面白かったです。飛んでる途中にお腹が空いて路上に降りて、見つけたパン屋に勝手に入っていって、いきなりパンを食べ始めるんです。この撮影でパンを20個ぐらい食べました(笑)。商店街のシーンに出演していた子どもたちから、遊星王子として握手とサインを求められました(笑)。すごく良い子たちで、撮影にも協力してくれました」

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――本作では先輩俳優の方々も多いですが、印象に残っているエピソードや学んだことを教えてください。
「タルタン王・ガゼルを演じた堀田(眞三)さんから、『君、今どき居ないタイプでいいね。昭和のにおいを持っている役者さん。せりふを言うときの目がぶれない』とおっしゃっていただきました。昔から、ぶれずに“芯の強さ”を意識してきた部分があったので、うれしかったです」

――映画の内容にちなんで、日向野さんにとってのヒーローはどなたでしょうか?
「高校時代のバレー部の顧問の先生です。幼少の頃に時代劇『丹下左膳』を見て、役者になる夢を持つ一方、美容師になりたいとも思っていたんです。高校生になり進路を考える時期になって、芸能の道に行くか現実的なことを考えて美容師になるかで迷っていました。先生に進路相談をしたときに『人生1回しかないんだから、夢を追うのも夢だぞ』と言われたんです。この言葉をずっと教訓にしていて、あの言葉がなかったら役者の道に進んでいなかったです」

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