【週末は女子プロレス♯6】“ジーニアス”コグマ、6年ぶり復帰に込めたプロレスへの思い

津軽海峡のフェリーに乗船した際の1枚【写真:新井宏】
津軽海峡のフェリーに乗船した際の1枚【写真:新井宏】

いずれ団体のキーパーソンになってこそ、復帰には意味がある

 当面は、STARSvs大江戸隊の全面戦争が大きなテーマとなるだろう。が、コグマ個人と大江戸隊に特別な因縁があるわけではない。それでも、自分を受け入れてくれた“スターダムのアイコン”岩谷のためにも、彼女はSTARSで結果を残すつもりでいる。

「STARSってスターダムの正規軍ですから、なくなったら寂しいじゃないですか。大江戸隊に個人的な思いがあったわけじゃないけど、(反則で)悪いことをするなら制裁するのは当たり前。ほかのユニットでも同じだと思います」

 本欄掲載の7月17日、高田馬場では岩谷が大江戸隊との理不尽ハンディキャップマッチに臨む。題して「スターライト・キッド奪還マッチ」。岩谷はたった1人で鹿島沙希、小波、吏南、琉悪夏、フキゲンです★の5人と対戦し、勝利しなければならないのだ。試合の権利こそないが、コグマはメンバーの羽南とともに岩谷のアシストにまわるだろう(STARSの現有勢力は3人のみ)。試合がただですむはずがない。だからこそ、セコンドとしてなんらかの貢献も期待されるところだ。

「今はシングルのベルトよりもSTARSの絆を深めたいと思っています。(以前保持していた)ハイスピードよりも、まずはゴッデス(タッグ王座)やアーティスト(6人タッグ王座)かなって。先日(7・4横浜武道館)、ゴッデスに挑戦して取れそうかもというところもあったので、相手は(朱里&ジュリアの)最強タッグですけど、次に挑戦したら(結果が)変わるかもしれない。そう思えたので、そちらを狙っていきたいですね」

 さらに、大江戸隊との決着についてはこう語る。

「キッドやフキゲンです★は、自分からSTARSを出ていったのではなく強制的に移籍させられたので、やっぱりSTARSに戻ってきてほしいですよね。裏切って出ていった選手もたくさんいる? ただそれって、麻優さんを超えたいから出ていくんだと思うんですよ。超えたいからこそ対角に立ちたいんだと思います。私ですか? いずれ裏切るとか言われることもあるみたいですけど(笑)、私は隣にいても超えられると思います。切磋琢磨できて、なおかつ(岩谷を)一番近くで見られるので」

 スターダムのアイコンと呼ばれる岩谷とともに、近い将来、コグマは団体のキーパーソンとなってくるに違いない。こんどこそ、ジーニアスの本領発揮。そうなってこそ、復帰の意味があるというものだ。

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