13歳でNMB48の1期生メンバーとしてアイドル活動を始め、8月開催の卒業コンサートを控える白間美瑠（23）が、卒業記念写真集「REBORN」（ヨシモトブックス）で11年間の集大成を見せた。卒業発表後、劇場公演をプロデュースするなど、最後の1期生として大阪魂をグループに注入した“みるるん”に、セルフプロデュースとなる今作のこだわり、父との絆、NMB48への思いを語ってもらった。（取材・構成＝イシイヒデキ）

――卒業記念作品となる写真集、仕上がりはどのように感じていますか。

「自分が想像した通りに仕上がり、アイドルとしての11年間、その集大成を見せられる作品となりました。デビュー当時は妹キャラだった私がこんなに成長したよ、と応援して下さっている皆さんに届けられるような写真集になっていますし、これから進む新たな道を期待させるような表現、カッコいい自分も詰まっています。未来につながるような写真集にしたい、そんな気持ちを込めて作らせていただきました」

――タイトル「REBORN」には、どんな思いが。

「生まれ変わる第一歩の作品で、今までいろいろなグラビア撮影を経験しましたが、これまでの撮影では見せたことがない表情、ポーズが収められていて、衣装にもこだわったので、新しい私を見ていただけると思い、このタイトルにしました」

――衣装のこだわりを教えてください。

「衣装はシンプルにしたいと考えて、自分の体から出る魅力を引き立たせることができる衣装を選びました。柄物は使わず、1色だけに統一しています。シンプルではありますが、ビューティーな雰囲気があり、女性にもかわいいと感じていただけるような衣装になっています」

――白間さんらしく大胆なショットにもチャレンジしていますね。

「露出はギリギリまでいかせていただきました。その予定はなかったのですが、撮影中、自分の中に解放したい気持ちがあることに気付いたんです。私と向き合って下さるカメラマンさんで、私が100％を出そうと思ったら、120％を引き出してくれて、私も頑張らな！　となり、戦っているような撮影でした。もっとやってやろう！　というスイッチが入り、ノリに乗って、こんなに大胆になってしまいました（笑）」

――表紙もインパクト大ですね。

「今回は暗めな感じで、1st写真集とは真逆の感じを意識しました。大人で強い女性をイメージした表紙になっています」

――屋久島で撮影を行ったということで、幻想的なショットも多数掲載されています。

「自然のいい空気が流れていて静かな場所だったので、自分の考えていたイメージにぴったりでした。『もののけ姫』のような幻想的な森でしたり、今までの撮影になかった景色で撮らせていただき、自分としても新しい発見がありました。新しい魅力を引き出せたのは、この屋久島のおかげだと思います」

――新しい魅力を感じられるショットとは。

「赤いドレスを着て、森の中にいるショットが気に入っています。霧がかかっている中での撮影だったのですが、好きなように動いていいよと言われたので、ダンスをしている姿を撮っていただきました。幻想的な中でのダンスは、妖精になったような気分でした」

――最近、YouTubeやインスタグラムでお父様との写真、動画を公開されていますが、“日本一怖い”というお父様の反応は。

「まだ、この写真集は見せていないのですが、雑誌のグラビアは過去に見せたことがあり、目を泳がせながら『あ、キレイ、キレイ』と言ってくれました。今回は、露出度が高めなので、パパはどんな反応しますかね（笑）。YouTubeの企画にしたら絶対に面白いと思うので、撮影しようと考えています」

――11年間のアイドル人生の中で、お父様の支えもたくさんあったのではないでしょうか。

「劇場までの送り迎えを毎日、父がしてくれて、車中の時間で気合を入れるスイッチを押してくれました。パパ嫌いや！　と思う時期もありましたが、父の喝がなかったら、すぐ辞めていたと思います。父の存在は本当に大きいです」