竹野内豊&石田ゆり子、15年ぶりの共演…「ゆり子さん」「竹野内君」と呼び合う仲

俳優の竹野内豊(50)と女優の石田ゆり子(51)が「連続ドラマW 東野圭吾『さまよう刃』」(5月15日スタート、毎週土曜午後10時~、全6話)で共演した。同ドラマは、男手ひとつで育ててきた娘を未成年の男たちに殺された父親(竹野内)の復讐劇で、石田は逃亡中の主人公を助けるヒロインを演じた。2006年のテレ朝系ドラマ「家族~妻の不在・夫の存在~」以来、15年ぶりの共演となった2人が語り合った。

インタビューに応じた竹野内豊と石田ゆり子【写真:舛元清香】
インタビューに応じた竹野内豊と石田ゆり子【写真:舛元清香】

娘を殺された父親の復讐劇「連続ドラマW 東野圭吾『さまよう刃』」

 俳優の竹野内豊(50)と女優の石田ゆり子(51)が「連続ドラマW 東野圭吾『さまよう刃』」(5月15日スタート、毎週土曜午後10時~、全6話)で共演した。同ドラマは、男手ひとつで育ててきた娘を未成年の男たちに殺された父親(竹野内)の復讐劇で、石田は逃亡中の主人公を助けるヒロインを演じた。2006年のテレ朝系ドラマ「家族~妻の不在・夫の存在~」以来、15年ぶりの共演となった2人が語り合った。(取材・文=平辻哲也)

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 同ドラマは東野圭吾による170万部以上のベストセラーが原作。娘を殺された主人公・長峰重樹(竹野内)が法を犯し、社会を敵に回しながらも、家族のために復讐を果たそうとするサスペンスだ。09年には寺尾聰主演で映画化されており、竹野内は主人公を追う刑事を演じた。一方の石田は一人息子を不本意な形で失ったことがきっかけで夫と離婚し、父親が経営するペンションで手伝いをする木島和佳子を演じた。

「ゆり子さん」「竹野内君」と呼び合い、同年代ならでは、の親しさもある2人だが、竹野内にとって、石田は先輩だという。「自分にとってはずっと『ゆり子さん』なんですよね。(石田の)デビュー作の『海の群星(むりぶし)』(NHK、1988年)の時は、まだ学生。その頃から観ていましたから。今回の共演が決まった時は素直にうれしかったです。女優さんに感じる壁みたいなものがなくて、15年の月日が経ってもブランクを感じさせない。自然とお話ができるんです」。一方、石田は「共演は3回目。最初は『できちゃった結婚』(フジテレビ系、2001年)でしたよね。竹野内君は、いるだけで心地よい風が吹いてくるような人、芸能界の中のオアシス、ジャングルの中のミントガムみたい」と評する。

 今回、メガホンを取ったのは「パラサイト半地下の家族」でオスカーを獲得したポン・ジュノ監督の助監督を務め、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018 国内コンペティション最優秀作品賞、観客賞を受賞した「岬の兄妹」の片山慎三監督。竹野内にとって、ポン・ジュノ監督仕込みの新鋭の現場は刺激的だったという。

「『今まで見たことのない竹野内さんを描きたい』と言われました。軽いプレッシャーに感じましたけど、うれしかったです。片山さんに委ねていこうと思いました。片山さんはブレがない。一発OKを出すかなというシーンでも、『ほかも見せてもらってもいいかな』と言ってくるんです。現場でのアイデアや思いつきがすごく、同じシーンを重ねるのは全く苦じゃなかった。10年に一度、出会えるか出会えないかという素晴らしいチームでした」

 石田も「片山組には『みんなが監督のために何でもやります』という空気があって、とても気持ちの良い一体感があって、そこに存在できたことだけでも幸せでした。現場に行けば、長峰さんそのものみたいな竹野内君がいて、その世界にすっと入れる状況でした。私は長峰さんがふっと楽になる場所でもあるので、その空気を出せる人でいなきゃと思っていました」と話した。

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