高級食パン「銀座に志かわ」が100店舗達成 仕掛け人に聞く急成長の理由と開発秘話

高橋仁志社長は「銀座に志かわ」を全国展開しながら東海地方を中心にした513(コイサン)ベーカリーも手掛けている【写真:ENCOUNT編集部】
高橋仁志社長は「銀座に志かわ」を全国展開しながら東海地方を中心にした513(コイサン)ベーカリーも手掛けている【写真:ENCOUNT編集部】

「鬼滅の刃」主題歌を歌うLiSAもイチオシ

――例えば人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の主題歌「炎」(ほむら)を歌われている、歌手のLiSAさんは「銀座に志かわ」を手に持った写真を公式インスタグラムに投稿しています。

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「ありがたいですね。ああやって『銀座に志かわ』を好んでくれて、紙袋をファッショナブルに持ってインスタに写真をあげたりしてくれて。8カットくらいポーズを取って、載せてくれていたのかな。『鬼滅の刃』関連だと、声優の花澤香菜さん(恋柱・甘露寺蜜璃の声を担当)も匂いフェチらしくて、『銀座に志かわ』の匂いを好きだと言ってくれていましたね。そういう意味では『鬼滅の刃』とはご縁があるんですよね」

――最近の展開としては、日本料理の名店「くろぎ」とのコラボが開始されました。

「新商品の『抹茶みつ』(税込み1080円/ひと瓶の内容量は110グラム)ですね。これは、ちょうど(4月14日に)100店舗目の『三田慶應大前店』を出店したのを機に、新しい食パンの食べ方を示していこうと。ちょうど100店出店記念と重なったんですけど、その相手が、東京で予約を取るのが困難なお店であり、日本料理の最高峰と言われる『くろぎ』さんになったんですね。『くろぎ』さんが『銀座に志かわ』のために、高級食パンと合わせて食べるとよりおいしさが増すような商品を作ってくれまして。4月23日に一斉発売しましたけど、非常に好評ですね」

――日本料理と高級食パンとは、なかなか意外な組み合せですね。

「そうなりますね。出会いは1年前でした。『くろぎ』さんから朝食のメニューに『銀座に志かわ』の食パンを使わせてもらえないかと提案をいただいたんです。最高級の食材を出す日本料理の店で食パンを出すと。だから2つの驚きがあったんですけど、そんな話がある中で、新しい商品を作っていきましょうという話がとんとん拍子で進んで、『抹茶みつ』ができた感じですね」

――「抹茶みつ」の特徴は?

「今までは食パンを食べる際にジャムやバターを塗って食べていたけど、それを『抹茶みつ』の場合は、食パンをちぎって、これにつけて食べるんですよね。ディップして。そうやって新しい食べ方を提案させてもらっています。開発にこだわった部分があるとしたらそこですね」

――確かに新しいです。

「宇治抹茶の持つ独特な緑色の艶を出すことと、つけて食べる際の粘土ですよね。とろみ。どの程度の粘りけが一番合うのか。それと味にしてもかなり工夫しました。『銀座に志かわ』の食パンの味は少し甘いので、そこに抹茶のにがみと、隠し味で若干のしょう油が入っている。だから『甘み・にがみ・塩(えん)み』と、この三つが奏る味が一つのポイントになっています」

――「くろぎ」に関しては今後の展開はありますか?

「できれば『みつ』シリーズを第2弾、第3弾とシリーズ化していければなと思っていますね」

――最後に、今後の展望を教えてください。

「まずはこの『抹茶みつ』を幅広い層の方々に知ってもらいたいですね。それと今後は、1)47都道府県への出店、2)高級食パンのトップブランド。この2点を次なる目標にしていく感じです。『高級食パン』と言えば、『銀座に志かわ』と言ってもらえるようにしていきたいですね」

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