NiziU新曲「Take a picture」のMVに登場する「5」と「2」の意味 5000万回突破で再考

TWICE「LIKEY」のMVとの共通性

 まず「5」について検討すると、歌詞にある「One」「Two」「Three」「Four」「Five」にシンクロさせたという見方ができる。同曲の大サビではセンターで踊るメンバーの人数が歌詞の数字と同期。マコ(One)→マコ、ニナ(Two)→マコ、ニナ、リオ(Three)→リマ、リク、マユカ、ミイヒ(Four)→リマ、リク、マユカ、ミイヒ、アヤカ(Five)といった具合にどんどん増殖するという作り込まれた構成になっており、SNSでは驚愕(きょうがく)するファンの声が上がっている。

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「Take a picture」の冒頭部分を見て思い出したのが同じJYPエンターテインメント所属の9人組ガールズグループTWICEの「TT」だ。2016年10月24日にMVが公開されており、少年少女がドアを開けて屋敷内に入って行くというストーリーが「Take a picture」の冒頭部分と重なる。

 また、TWICEが17年10月30日に公開した楽曲「LIKEY」のMVはカナダ・バンクーバーで撮影されており、メンバーが緑あふれる街並みを自転車で散策したり、水辺をローラースケートで移動したり、乗り物内で踊るシーンが登場。実はこれらのシーンは昨年6月30日に日韓配信されたNiziUのプレデビュー曲「Make you happy」にそっくり登場するのだ。しかも、「LIKEY」のMVにはリーダーのジヒョがビデオカメラで“自撮り”するシーンがあり、NiziUの「Take a picture」のコンセプトとの共通性が確認できる。

J.Y. Park氏の並々ならぬ愛情

 このように見てくると、「Take a picture」のMVに現れる「5」という数字の表示には、TWICEとも関係する何らかの背景がありそうだ。そこで所属するJYPエンターテインメントの歴史を振り返ってみた。

 同社を率いるJ.Y. Park(パク・ジニョン)氏が初めてプロデュースした女性アイドルグループはWonder girls(ワンダーガールズ)だった。デビューは07年2月10日。2組目が10年7月1日にデビューしたmiss Aで、彼女らは第2のWonder Girlsとして注目された。

 次いで15年10月20日にTWICEがMISS A以来5年ぶりの新人グループとしてデビュー。19年2月12日にはTWICE以来、4年ぶりとなる女性アイドルグループITZYがデビューした。

 つまり、ITZYの後にデビューしたNiziUは、JYPが輩出した歴代“5”組目のガールズグループとなるのだ。「5」という数字の表示との見事な一致というほかない。では、数字「2」の表示は何を意味するのだろうか。こちらは「Take a picture」がNiziUにとって“2”枚目のシングルであることを強調している、と解釈できそうだ。

「Take a picture」のMVでは、実際の看板が「NiziU Park」と書き換えられており、こちらは「NiziU」と「J.Y. Park」の合成語ととらえることができるかもしれない。「Take a picture」のMVにはJ.Y. Park氏の並々ならぬ愛情が注がれているのだ。

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