肉体と肉体の激突 大日本プロレスのストロングBJにプロレスの醍醐味を再認識

岡林裕二は大好きな塩味の黒豆おかきを手にピッサリ【撮影:柴田惣一】
岡林裕二は大好きな塩味の黒豆おかきを手にピッサリ【撮影:柴田惣一】

海外ファンも才能に注目「アメージング」

 2年前にシングル王者だった岡林に野村が挑んだが、デビュー3年とは思えぬ試合運びでドラゴンスープレックスでぶん投げるなど、岡林を追い詰めファンの度肝を抜いた。結果は岡林の防衛だったが、海外のファンからも「このキャリアですごい! アメージング」等の高評価を得ている。

 横浜を本拠地とする大日本プロレスでは毎月、横浜ラジアントホールや産貿ホールで大会が開催される。ラジアントホールではデスマッチができないこともあり、ストロングBJの試合、先だっては全試合シングル戦という現在では珍しいカード編成だった。

 どの試合も手に汗握る好勝負。特にメインの野村VS岡林はピンと張りつめた空気、殺気がみなぎり緊張感にあふれていた。5・4札幌大会で、岡林は入江茂弘との「混ぜるな危険」でタッグ選手権に挑戦する。その前哨戦だった。

 やるかやられるかの緊迫した攻防の末、岡林が勝利をもぎ取ったが、次はどうなるか分からないような拮抗した内容だった。

 デスマッチが苦手、怖いという人もいるだろうが、大日本の横浜大会に足を運んでみてはいかがだろう。胸が熱くなる、極上のストロングの試合が待っている。

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