西島秀俊の“愛車”は深紅の「サーブ900」 村上春樹原作の映画ビジュアルが公開
主演に西島秀俊を迎えた村上春樹の短編を映画化作品「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督、2021年夏に全国ロードショー)のティザービジュアルが完成した。
妻を亡くした俳優・演出家が寡黙な専属ドライバーと出会う 2021年夏に公開へ
主演に西島秀俊を迎えた村上春樹の短編を映画化作品「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督、2021年夏に全国ロードショー)のティザービジュアルが完成した。
原作は、妻を失った男の喪失と希望をつづった珠玉の短編小説「ドライブ・マイ・カー」。この作品にほれ込み自ら映画化を熱望し、脚本も手掛けるのは、気鋭の濱口監督だ。そんな濱口監督が、日本映画界に欠かせない名優・西島を主演に迎え、三浦透子、岡田将生、霧島れいから実力派俳優陣が集結し、村上作品の映像化を実現させた。
俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音はある秘密を残したまま、突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、寡黙な専属ドライバーみさきと出会う。悲しみと“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさきと過ごす中であることに気づかされていく。
今回解禁となったティザービジュアルは、さまざまな感情が入り交じった表情で遠くを見つめる主人公・家福(西島)と、彼の愛車である真紅の「サーブ900」に乗り込んだドライバーのみさき(三浦)の姿がドラマチックで印象的なものに仕上がっている。
また、「その先にあるものを、僕はまだ知らない。」と添えられたキャッチコピーが、みさきとの出会いで大きく動き出していく家福の運命を予感させ、さらに背後に広がる海と相まってスケール感のある展開に期待が高まるビジュアルとなった。
これまで圧倒的な脚本力と豊かな映画表現で、人間の多面性や複雑な感情をあぶり出してきた濱口監督。原作の精神を受け継ぎながら、どのような物語を紡ぐのか。公開が待ち遠しくなるティザービジュアルだ。