額に血をにじませながら酒を飲む まるでVシネマのようなデスマッチ戦士

政治家のパーティーでも引けを取らない

 某大物政治家のパーティーに同行した時のこと。政財界の貫禄たっぷりな人がたくさん列席していたが、沼澤は見た目で全く引けを取らなかった。うやうやしくドアを開けてもらうなど、VIP待遇だった。

 パッと見は、恐ろしいのだが、本当は優しくて子煩悩な愛妻家。見た目と中身のギャップがあれだけ大きい人も、そうはいない。

 家庭でもイクメンだ。奥様、お子様とご一緒したとき、夫人をかいがいしくサポートしていた。

 夫を「良人」と書くことがある。読みは同じ「おっと」。外面が良く、一見優しそうであっても、実は神経質で気難しい人や、家では居丈高に威張り散らす人など「良い夫」は少ないと言われるが、沼澤は「夫」ではなくそれこそ「良人」なのだろう。

 ペイントで肌荒れに悩んでいるそうだ。ドーランなど濃い舞台化粧をする歌舞伎役者たちが「アボカドを好んで食べる」と伝えると「え、肌荒れに効くの? 自分も食べてみようかな。荒れた肌だと、子どもにスリスリできない」と、ニコニコしていた。

 皆さんも、機会があればリングから離れた「黒天使」に話しかけてみては、いかがだろうか。その腰の低さ、穏やかな人柄にきっと一発でファンになってしまうだろう。

次のページへ (3/3) 【写真】リングを離れるとおちゃめな黒天使…沼澤邪鬼の別カット
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