ついに、あの日輪刀が手元に届いた。

　ご存知のない方に説明すると、日輪刀とは、2020年に映画化された「無限列車編」が興行収益で歴代1位の記録を更新（公開から73日目の12月27日に324億円を突破）した人気漫画「鬼滅の刃」に登場する刀のこと。「鬼滅の刃」は同年に「週刊少年ジャンプ」誌上での連載こそ終了したものの、現在でも単行本は続々と重版され、コミックスの累計発行部数は1億5000万部（電子版を含む）ともいわれる。

　それだけのメガヒットであれば、当然ながら日輪刀はこれまでも商品化されて来てはいるが、27日に発売されたそれはBANDAI SPIRITSから“本物感”にこだわった大人向けなりきりアイテム「PROPLICA 日輪刀（竈門炭治郎）」7700円（税込）なのである。

　この商品がいかに優れものなのかといえば、まず「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎（かまど・たんじろう）の設定身長から算出した1／1サイズの約880ミリでリアルに再現している点。

　さらに通常の刀ではあり得ない、漆黒の色合いを再現した緻密さはもちろん、柄（つか）にあるボタンを押すと、70種類以上の音声を発したりと、気分はもう炭治郎そのものになれるのだ。

　しかしながら、実際に手元に届いた商品を開封する前に驚かされたのが、まず外箱の大きさ。画像を見てもらえば分かる通り、これだけ大きな外箱に入っているとは。

　しかも、外箱がいちいち凝っている。最近ではお目にかかることが少なくなった、銀色の箔押しで「日輪刀（竈門炭治郎）」とデザインされているかと思えば、箱を開いたツバの部分には「鬼滅の刃」に登場する刀鍛冶の鋼鐵塚蛍（はがねづか・ほたる）が描かれ、開封するとまず視界に飛び込んできたりと、細かな部分に遊び心が散りばめられている。

　実際の商品はというと、思ったよりも軽い。そのため炭治郎になりきって刀を構えることが容易にできる（良い子は周りに人がいるか注意しながら遊びましょう）。

　そして、なんと言っても「70種類以上」とだけ公開されていた音声。これに関する詳細は、商品が手元に来るまで分からなかった。